たかみな後継者に横山由依「ファンと一歩一歩進んでいきたい」

高橋みなみ（右）は次期総監督に横山由依を指名

　ＡＫＢ４８の初期メンバーで総監督の高橋みなみ（２３）が８日、東京・秋葉原のＡＫＢ４８劇場で行われた９周年記念公演で、来年１２月８日の１０周年記念日をめどに卒業するとサプライズ発表した。ステージで涙ながらに語り、後継の総監督に横山由依（２２）を指名した。卒業後はソロ歌手として活動する。１２年の前田敦子（２３）、今年の大島優子（２６）に続く中核メンバーの卒業で、世代交代が加速することになる。

　まさかの次期総監督指名に、表情がこわばった。横山は高橋の隣に呼ばれても、言葉が出てこなかった。「なんか言ってよ…」。高橋が声を詰まらせても、マイクを握ったまま立ちつくした。

　高橋の卒業に続くダブル・サプライズ。公演終了後、ツイッターで「先輩たちがいる間に色々学んでメンバー、支えてくださるファンの皆さんと一緒に一歩一歩進んでいきたいです。これからもよろしくお願いします！」と決意を表明した。

　これまでＡＫＢ４８の屋台骨を支えてきた。１３年７月に篠田麻里子（２８）からチームＡの後継キャプテンに指名された。１４年２月には大島優子からチームＫのキャプテンを引き継いだ。ＡＫＢ４８グループ内では、そのリーダーシップが評価され、大所帯のまとめ役として“英才教育”を受けてきた。

　普段のレッスンでも、劇場公演でも、とにかく汗をかく。全力パフォーマンスが、ファンの心を引きつけている。実直なトークでメンバーを率い、ファンの間では次期総監督の最有力候補に挙げられていた。高橋の期待は痛いほど伝わったはず。その心には早くも責任感が芽生えている。

　◆横山　由依（よこやま・ゆい）１９９２年１２月８日、京都府生まれ。２２歳。０９年９月の９期生オーディションに合格し、１０年にチームＫに昇格。チームＡキャプテンを経て、今年２月にチームＫキャプテンに就任。総選挙の順位は第２回から圏外→１９位→１５位→１３位→１３位。愛称は「ゆいはん」。