中日スポーツ、東京中日スポーツのニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 中日スポーツ > ゴルフ > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【ゴルフ】

孔明重圧…9位後退 初の賞金王は目前

2014年12月7日 紙面から

日本シリーズJTカップ第3日、5番で2打目を放つ小田孔明=東京よみうりCCで(武藤健一撮影)

写真

◇日本シリーズJT杯<第3日>

 ▽6日、東京都稲城市、東京よみうりCC(7023ヤード、パー70)▽晴れ、気温7・1度、風速1・8メートル▽賞金総額1億3000万円、優勝4000万円▽30選手▽観衆6071人

 苦しみながらも、初の賞金王は目前となった。4アンダーから発進した小田孔明(36)は2バーディー、2ボギー、1ダブルボギーの72とスコアを落としながらも、通算2アンダーの9位。それでも、逆転賞金王へは優勝が最低条件となる近藤共弘(37)が通算2オーバーの18位で、藤田寛之(45)=葛城GC=と岩田寛(33)はともに通算3オーバーの19位。首位を守った通算7アンダーの李尚熹(イ・サンヒ)=韓国=とは大きく差が開いており、小田孔の栄冠はほぼ手中となった。首位から1打差の通算6アンダーの2位は武藤俊憲(36)=赤城CC=と前年覇者の宮里優作(34)の2人。前日6位だった石川遼(23)=カシオ=は73で通算イーブンパーの14位に後退した。

 まさに、これが試練というのだろう。2バーディー、2ボギーでスタート前の通算4アンダーをキープして迎えた最終18番パー3で、小田孔が痛恨のダブルボギー。第1打がグリーン右バンカーに刺さるように埋もれ、第2打はバンカーから出すだけ。第3打はピン右2メートルで、そこから2パットとなった。

 「しゃあないです」。意気消沈の小田孔だったが、ホールアウト直後のテレビインタビューで、放送席にいる賞金王5度の青木功から「だいぶ、いじめられているね。それでも賞金王を取るという気持ちを持たないとダメだよ。頑張れ」と激励され、「明日はどうなるか分からないけど、自分が歴代の賞金王の中に名前を入れてもらえて、その人たちの気持ちが分かればいいかなと思う」と気持ちを前向きにした。

 今週は未体験の重圧と戦っている。「単なる優勝争いだったら、もっと普通のゴルフができているのに、体が思い通りに動かない。見えないプレッシャーが自分の背中にある感じ」。賞金王を争う3人の動向も気になった。藤田、近藤、岩田は優勝が絶対条件。近藤は小田孔2位タイ以下、岩田は小田孔4位タイ以下の条件もつく。「自分が有利なのは分かっている」というものの、15番でリーダーボードを初めて見て「何回も(3人の名前が上位に)いないな」と確認したそうだ。

 「ここ数日は熟睡できていない。(夜中に)何度も起きる。頭の中でいろいろ考えるから眠れない」。苦しい戦いが続いているが、ライバル3人が逆転優勝する可能性は極めて低い。「明日は意地でもアンダーで。5アンダーくらいを出して、優勝争いして終われるくらいにしたい。笑顔で18番に上がってきたい」。会心のゴルフをして賞金王になる。 (櫛谷和夫)

 

この記事を印刷する

PR情報

おすすめサイト

ads by adingo




中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ