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【スポーツ】

Bミュンヘン手本に強化の構想明かす ラグビー日本代表のE・ジョーンズHC

2014年12月9日 紙面から

記者会見で今季の総括と来年のW杯への構想を語るエディー・ジョーンズHC=日本ラグビー協会で(大友信彦撮影)

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 代表強化のヒントはバイエルン・ミュンヘンにあり!! ラグビー日本代表のエディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ(54)が8日、東京都内の日本ラグビー協会で記者会見し、今季を総括するとともに、9カ月後に迫ったワールドカップ(W杯)に向け、欧州サッカー界の強豪バイエルン・ミュンヘン(ドイツ)でジョゼップ・グアルディオラ監督(43)が実践しているサッカーを参考に強化を進める構想を明かした。

 「いいシーズンだった。テストマッチ10試合で9勝1敗。来年のW杯に向けて新しい選手も出てきた」。エディー・ジョーンズHCは14年の日本代表の戦績について、満足そうに総括した。

 「スクラム、ラインアウトは大きく進歩したが、最後のグルジア戦ではもっと強化が必要だと痛感した。われわれの目標は来年のW杯で8強入りすること。そのためには、戦術的に柔軟になること、試合で発生するさまざまな事態に素早く対応する賢さが必要だ」

 同HCはそう話すと、11月の欧州遠征終了後、サッカーのドイツ・ブンデスリーガの強豪バイエルン・ミュンヘンを訪ね、グアルディオラ監督と会談したことを自ら明かした。

 「彼は世界一のサッカーコーチ。ラグビーも競技の構造は一緒だし、彼のボールを動かすサッカーのスタイルは、われわれが目指すラグビーと通じる」

 同監督はフィジカル上のハンディを克服するため、スペインのバルセロナを指揮していた時代からパスでボールをつなぐ戦術を選択、勝利を重ねてきた。来年のW杯では南アフリカ、スコットランド、サモア、米国というフィジカルで上回る相手と戦うエディー・ジャパンにとっては大きなヒントになる。

 「かなり長い時間話すことができて、われわれが課題にしている分野を改善するためのヒントをもらえた。来年のトレーニングに取り入れたい」。エディー・ジャパンがW杯で8強入りするためのお手本は、実は欧州サッカー界のビッグクラブだった−。そんな逸話を書く日がやってくるかもしれない。 (大友信彦)

 

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