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【スポーツ】

81キロ級永瀬&73キロ級秋本 日本男子2階級制覇

2014年12月7日 紙面から

男子81キロ級決勝でトマ(左)を破り、優勝を果たした永瀬貴規(冨永豊撮影)

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◇柔道 GS東京大会<第2日>

 柔道のグランドスラム東京第2日は6日、東京体育館で男女4階級を行い、日本勢男子が2階級を制した。81キロ級は永瀬貴規(21)=筑波大=が、ロンドン五輪王者と世界選手権王者を破って連覇。73キロ級は秋本啓之(28)=了徳寺学園職=が、決勝で大野将平(22)=旭化成=を破って3年ぶり2度目の優勝を果たした。

 世界のトップに君臨する2選手を、21歳が立て続けに組み伏せた。永瀬は「うれしいし自信になった。でもホームで勝つのは当たり前。まだまだです」と、金星の連続にも控えめに笑った。

 持ち味の足技が光った。準々決勝ではロンドン五輪金メダルの金宰範(キム・ジェボム、韓国)から、大内刈りで技ありを奪い優勢勝ち。続く準決勝では、今夏の世界選手権王者のチリキシビリ(グルジア)から小外掛けで一本を奪った。世界選手権の準々決勝で屈した相手を「入れると思ったので仕掛けた」という得意技で倒した。

 決勝は延長戦までもつれこみ、指導で辛勝。課題は残したものの、日本男子の井上康生監督は「これだけ層の厚い大会で勝てたことは、非常に大きい。81キロ級に核ができた」と喜んだ。

 2000年のシドニー五輪で滝本誠が金メダルを取ったのを最後に、日本は五輪の81キロ級でメダルにすら届いていない。永瀬は「81キロ級は世界で勝てるのは自分だけ。やれるってことを見せたい」。若武者が頼もしく言った。 (青山直樹)

 

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