ニュース
» 2014年12月09日 08時00分 UPDATE

電車から「中吊り広告」が消える? 山手線新型車両は「紙の広告廃止」 デジタルサイネージ加速、明治以来の光景に幕か (1/3)

山手線の新型車両は、紙の広告を廃止し、全て液晶パネルのデジタルサイネージに置き換える。「中づり広告」もなくなるため、車内のイメージは大きく変わりそうだ。明治時代から始まっていた中づり広告。この長い歴史に幕が下りる日も来るのだろうか。

[産経新聞]
産経新聞

 JR東日本は来年から、山手線で新型車両を運行させる。これまでと大きく変わるのは広告のあり方。紙の広告は廃止して、全て液晶パネルのデジタルサイネージ(電子看板)に置き換える。もちろん頭上をにぎわしていた「中づり広告」もなくなるため、車内のイメージは大きく変わりそう。新型車両は山手線での試験運行後、JRのほかの路線での導入も検討されている。実は明治時代から始まっていた中づり広告。この長い歴史に幕が下りる日も来るのだろうか。(加藤園子)

優先席の周囲は赤色に

画像

 新型車両を導入するのは、2020(平成32)年の東京オリンピック・パラリンピックに伴い、都内を訪れる人が増えることを想定したため。

 車いすや大型スーツケース、ベビーカーを持ち込みやすいようフリースペースを各車両に用意。優先席も増やし、1編成で計60席だったのが88席になる。優先席とフリースペースは、床や壁を赤色にして目立たせる。

 外観も変わる。駅のホームドアの整備を進めるため、イメージカラーの緑色の横のラインは縦のラインに変更。ホームドアが閉まっていると、車体の下半分にある横ラインは隠れてしまうためだ。

       1|2|3 次のページへ

copyright (c) 2014 Sankei Digital All rights reserved.

ピックアップコンテンツ

- PR -
激変する企業ITシステムに対応するための知見を集約。 ITの新しい潮流に乗り遅れないために。