少年院で講話:3年前から ゴルゴ松本さんを表彰 法務省

毎日新聞 2014年12月09日 09時30分(最終更新 12月09日 09時32分)

表彰状を受け取るゴルゴ松本さん=さいたま市中央区の法務省東京矯正管区で
表彰状を受け取るゴルゴ松本さん=さいたま市中央区の法務省東京矯正管区で

 「命」などの漢字を体で表現する「人文字ギャグ」で人気者になり、約3年前から少年院で講話を続けているお笑いコンビ「TIM」のゴルゴ松本さん(47)=埼玉県深谷市出身=が8日、関東やその近郊の矯正施設を所管する法務省東京矯正管区(さいたま市中央区)から表彰された。

 ゴルゴさんが初めて訪れたのは2011年11月、八王子市の多摩少年院。約150人の少年の印象は「普通の子どもたちと何も変わらなかった」といい、「夢を口にしたり笑ったりする姿を見て、一人の大人として、男として、先に生まれた者として、知っていることを伝えていこうと思った」と振り返る。これまでに、関東や近郊の13少年院に計15回足を運んでいる。すべてボランティアだ。

 講話では、さまざまな漢字を独自のユニークな解釈を交えて読み解きながら、夢や命を大切にすることの意味を伝えている。人生を真っ正面から熱く語る姿に、更生を目指す少年少女たちはすっかり引き込まれる。

 表彰について、ゴルゴさんは「3年しかやっていないし、すべての少年院に行ったわけでもない。表彰されるほどのことをしていない」と恐縮しつつ「体が動く限り、続けていきたい」と語った。

 管区はゴルゴさんを講話に誘い、刑務所出所者らの再犯防止や就労支援に自身も取り組む北村啓一さん(67)にも感謝状を送った。【和田武士】

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