インド、抗生物質の効かない細菌感染で死亡する新生児の数が増加 6
ストーリー by hylom
数百年前に戻るのかmedi 部門より
数百年前に戻るのかmedi 部門より
danceman 曰く、
インドで、抗生物質の効かない細菌感染症の流行により死亡する新生児の数が増加しているという。一般的な抗生物質が効かず細菌感染が原因で亡くなった新生児の数は、昨年だけで5万8千人以上であったとのこと(New York Times)。
インドでは新生児の死亡率が極めて高く、新生児の年間死亡人数は80万人にも上る。細菌感染症により亡くなる新生児の数はまだほんの一部ではあるものの、インドの小児科医らは、「5年前にはこのような感染症はほとんどみることがなかった」と話しており、細菌感染症により死亡する新生児が急増していることに懸念を示しているという。
不治の細菌感染症で死亡するのは新生児だけではないようだ。9月19日には、インドの人気ミュージシャンUppalapu Shrinivas氏も細菌感染が原因で無くなっている。インドでは、非常に悪い公衆衛生や抗生物質の乱用に加え、問題のモニタリングが徹底していないため、病原菌の抗生物質に対する耐性が増強されてしまったとのこと。
新生児の年間死亡数は80万人 (スコア:4, 参考になる)
というのが納得いかなかったので、New York Times の記事を確認してみました。
なので、新生児の年間死亡人数は80万人ですね。
基礎情報 (スコア:3, 参考になる)
厚生労働省 多剤耐性菌について
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/multidrug-resi... [mhlw.go.jp]
日本感染症学会 多剤耐性菌情報
http://www.kansensho.or.jp/mrsa/ [kansensho.or.jp]
人類にはまだ早い (スコア:2)
日本をはじめ、インド以外の国でも、抗生物質の「おまじない」的な濫用は後を絶たないですから、いずれ遠からず(インド程ではないにせよ)似たような状況になるのではないでしょうか。
濫用すれば医療を揺るがす世界レベルの危機を招く。でも、医者は目の前の患者の不満を楽に片付けたい。患者は、なんだかよく分からないけど不安から逃れるものが欲しい。
抗生物質が適切に運用される世界なんて、哲人王とか共産主義とかと同じで、夢の一種なんじゃないでしょうかね。
抗生物質なんてものがある時代が、人類の歴史からすれば異常なひとときなのかも知れません。
Re: (スコア:0)
タミフルのことか
Re: (スコア:0)
インドの状況だけ見れば、抗生物質を使わなければ使わないで、その抗生物質に耐性を持たない普通の細菌によって亡くなるだけなんじゃないですかね?
今までは耐性を持たないから効いてたところが効かなくなったから急増してるだけで。
なので”非常に悪い公衆衛生”をどうにかしないと死亡者数は減らない気がする。
昔の人は「なあに、かえって免疫力がつく」なんて言ったらしいですが。
Re: (スコア:0)
不安解消のため、抗生剤っぽい名前を付けた風邪薬でも開発すればいいのかな?
# 本気で、気休めのための無難な薬が欲しくなることもある。