11年度楽塾授業参観39
さようなら11年度の授業 2011年度楽塾授業の最後である「さよなら2011年謝恩会」が修了しました。この日、年に一度の塾生と応援団の交流で幕を閉じることになります。そして、来年度の楽塾は4月7日から始まります。 2011年度は、東北大震災が私たちにも大きな動揺を与えました。塾生たちから義援金を頂き青森県八戸市に送ったこともありました。岩手県出身の塾生家族の生存確認のために、官公庁や民間などの救援ネットを使って必死に探したことも。そんな時期、豊中と萩という環境や文化の違う地域での楽塾が生まれました。3校それぞれの違いや個性を見つめながら、1年があっという間もなく過ぎ去り、忙しくなったぶん作業に追われる状況になっていきました。楽塾は実験の場としてどんな問題にも答を保留し、新鮮さを持ち続ける努力をしてきました。そして、これからも仕事を追う体勢を作っていくようにしなければと自戒しています。 2012年度授業は3月の春休みを待ち4月から始まります。地域で生きる楽しさを語るゲスト、自分たちの命を見つめ学びを語るユニークなゲストたちが、楽塾に登場します。新しいカリキュラムをご参考にしていただき、興味があれば塾生たちとご一緒していただけると嬉しいです。 2012年2月27日 塾長 <2012年2月25(土)> ●テーマ:さようなら2011年度楽塾謝恩会 ●日 時:2月11(土)18:30〜21:30 ●場 所:ベッラ・ファーべ(元ビアン) ●参加者:26名(塾生・応援団) <さようなら2011年度楽塾謝恩会> 謝恩会の開会 開会時間を10分遅れてスタートしました。塾生のT君が、1年間にお世話になったゲスト応援団へのお礼を述べながら「開会宣言」(ちょっと支離滅裂でしたが)をし、11年度の謝恩会が始まりました。進行役の田岡君が仕事で遅れていたので、私が先ずは開会の挨拶をします。昨年開校した豊中校、はぎ校と一挙に増えた楽塾のこと、今回の謝恩会で通算151回となること、本年7月には楽塾が5歳を迎えることなどを話し、たくさんの応援団の激励のおかげさまを感謝しました。 塾生のY君が乾杯の音頭を取り(かなり嫌がっていましたが)、19時に祝宴が始まりました。この頃には田岡君が復帰し進行をお任せしました。 ゲストの紹介1 11年度西成校における授業は39回でした。ゲスト数は32名で、そのうち塾生やスタッフが複数の授業を受け持つこともありました。今回の出席ゲストは16名で、塾生、スタッフ(田岡・佐々木)の総数が10名でした。 今回は、初めてバイキング形式での立食パーティーだったので、中央に設定された机の上には献立が並んでいきます。参加者たちが食事をしはじめ、歓談のなか田岡君がゲストの紹介を告げました。 ゲスト紹介の前半は、前山さん(僧侶)、平川さん(大阪市立大都市研究プラザ)、寒川さん(大阪市立大院生)、園田さん(A´ワーク創造館)、松井さん(映画宣伝プロデューサー)、仲間さん(リバティー大阪学芸員)、藤原さん(空手サークル長橋育勇会)の8名の方が、それぞれの自己紹介や、ゲスト当時の楽塾への印象を話していただきました。 修了証書・卒業証書・感謝状 このあとゲストとして参加いただいた(株)ナイス社長から、楽塾への印象や、これからの夢、現在ナイスが進める事業への紹介を話していただきました。そのあとは塾生や卒業生への証書授与式が行われます。 先ずは2011年度塾生の「修了証書授与」でした。今年度は皆勤賞がなく(T2さんが38回目に惜しくもダウンして欠席)残念でした。また、M君が直前で体調不良を起こし欠席し修了証書を渡せなくなりました。M2君は「年に1回の謝恩会のみに出席し、本年もその意志を貫いた」ことに修了証書が授与され、会場が大笑いとなりました。本人いわく「勉強は面白くないが飲み会ならOK」だそうです。 ついで卒業証書の授与です。生活保護から脱し正式就労したN君は、しばらく休塾していたのでしたが、私はそれを卒業と理解し、N君には卒業証書を渡したいので、今回の謝恩会には出席してほしいとお願いしていました。N君は「仕事が大分慣れて落ち着いてきたので、これからはまた楽塾に行きたい」といってくれました。やはり常勤に着いたもうひとりの卒業生K君は、突然の用事で来れなくなり、近日中に渡すことにしました。二人とも「くらし応援室」から巣立った就労者であり卒業者なので、楽塾の誇りを感じています。 そして最後の授与は特別感謝状です。長年楽塾に貢献していただいた人たち、或いはグループに感謝の心を伝えるためのものです。今回は昨年にひき続き前山僧侶(11年度楽塾への数回のゲスト出演、および寄付寄進などの感謝から)と、空手サークル長橋育勇会の藤原さん(4年間の長きにわたる塾生へのスポーツ振興に感謝)に送られました。 授与式の後は塾生諸君の自己紹介です。参加者たちはゆっくり食事に、お酒に歓談を楽しみましたが、T君などはもうかなりの出来上がり加減で、大声を張り上げながら大騒ぎをしています。 ゲストの紹介2 18時頃から後半のゲスト紹介が始まりました。(株)ナイス各部門からさまざまな仕事を紹介してくれた川上さん(リフォーム部門)、錦さん(介護用品チャレンジド部門)、竹中さん(地域開発部門)、藤村さん(ナイス薬局部門)、沖田さんIT事業部門)の皆さんたちに、坂田さん(A’ワーク創造館)、川口加奈さん(NPO homedoor代表=大阪市立大学学生)ら8名が、自己紹介や楽塾とのコラボレーションについて話していただきました。 そして、塾生たちがこれからのビジョンや夢を語ってくれましたが、T2さんの言葉が胸に残りました。以下はT2さんのお話です。 「残りが少ない人生なので、身辺整理をしているところです。いつ何時どうなるかもわからないので、後悔の無い人生を生きたい」。T2さんは私たちにとって大先輩であり、塾生ともども敬愛されている人なので、そういわずに人生を楽しんでほしいと思いますが、先日T2さんの消息が一時不明になる事態には本当にびっくりしました。探し当てて無事だった時は、私も田岡君も真からほっとしたものでした。そんなこともあり、これからもT2さんの健康を皆で祈りあいたいと思っています。 ゲストからの意見 寒川さんから質疑がありました。「現在楽塾が3つある中で、さまざまな課題があると思うが、どんな対応をしているのか」と言う趣旨だったように思います。これに対し、私は「3つの楽塾は、それぞれに違った場所、文化性の違いがあり、共通性のある部分と無い部分がある。緊急で必要な問題は対応していかなければならないが、時間をかけて3つの楽塾それぞれにこたえていきたい」と話しました。 そして、最後は田岡君が「来年度は事務局長を降りて、塾生として参加するようにしたい。楽塾が佐々木個人に大きく依存している部分があるので、若い人で、楽塾を引き受けてくれる人たちが現れてくれればありがたいです」と、励ましてくれているのか、楽塾から遁走しかけているのかわからないようなコメントをくれました。 T君や平川さんが修了旅行で仕入れた五條市のテーマソングを歌って盛り上げてくれたり、前山さんが生前葬の宣伝をしてくれたりと、2時間あまりの謝恩会は瞬時に終わりを告げてしまいました。ゲストの方たちには、ひきつづき今後の楽塾への応援をお願いしながら、お別れの時間を惜しみました。時計は21時の半ば近くを指していました。 <2012年4月7日(土)の予定> 四井さんは、関西を中心とした大学や研究機関等の研究補助(ヒアリング・調査資料作成・翻訳・学会や研究会の運営サポート等々)を行う会社のボスです。また都市問題などにもかかわり、地域の街づくりやイベントのサポートなども積極的に応援しています。私たちが2007年まで発行していた野宿者新聞「なにわ路情」などの編集にも関わっていただきました。人々の周辺にはさまざまな情報が飛び交っていますが、四井さんをゲストとして情報とは何かを考えてみます。 ●テーマ:情報のいろいろ ●ゲスト:四井恵介((有)地域研究アシスト事務所) ●日 時:4月7日(土) ●場 所:三星温泉地階交流室 |
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2012/2/13(月) 午後 9:04
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2012/2/10(金) 午後 8:46
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2012/2/10(金) 午後 8:06
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2012/2/10(金) 午後 7:57
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2012/1/31(火) 午後 10:03