Jリーグ、セレッソ大阪のJ2降格が決まった際、チームに在籍するディエゴ・フォルラン選手がウルグアイのメディアからのインタビューで、チームやチームメイトを批判するような回答をしていた、というニュースがありました。
僕のブログでも取り上げたのですが、、、
要約されたインタビューの内容に違和感を覚えた方が、実際にフォルラン選手がインタビューを受けている動画を元に翻訳した内容を、冒頭で紹介した記事が掲載しています。
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要約では伝わらないニュアンス
要約された記事では、フォルラン選手がチームメイトのメンタリティや日本人の考え方をも批判しているように書かれています。
僕自身、これを読んだ素直な感想は「ショック」でした。
フォルランに日本の印象を悪く持たれてしまったこと、プロフェッショナルだと思っていたフォルランがチームや日本そのものを批判したということに失望していました。
ただ、翻訳された全文を読むと必ずしもそうではない。
言葉の流れや、前後の文脈を踏まえると、「降格したのに笑っている選手がいた」というチームメイト批判も、別の意味に見えてきます。
翻訳というのは、翻訳する人によって微妙にニュアンスが違ってきます。これは仕方のないことですし、翻訳する人は、インタビューを受けている人物の性格まで理解して翻訳しなければ、完璧に近い翻訳はできないでしょう。
だから、どれが正解というわけではない。(もちろん、正解はあるのだけれど)
要約された記事は、まず誰かが翻訳して、実際に記事にする編集者に手渡されたのだと思います。
インタビューの翻訳内容を全て載せるわけにいかないので、推敲して消してリライトして、できれば一言でまとめてやろうと考えた。
でも、そんなの不可能じゃないですか。インタビューを受けている人物が全ての質問に一言で答えているわけじゃないんだから、それを一言でまとめようとしたら伝わらない部分が必ずでてくる。
で、記事としてどういう方向性を見出したかといえば、一番興味を持たれやすい『チーム批判』になるわけです。
フォルランが一生懸命、こうでこうであぁで、と語っても、それを伝えるメディアはほとんどの部分を無視して、『フォルランが地元メディアでチーム批判』としてまとめた、それを読んだ人が、「セレッソ大阪酷いな!!」「フォルランも悪いんじゃねぇの?!」と考えるのは当然で、もはや、そう思うように誘導されたというわけです。
マスコミを信用してはいけない
最近感じるのは、マスコミだって適当だということ。
それこそ、個人ブログレベルで適当なメディアもありますよ。
誤字脱字はともかく、データや情報が間違っているモノもありますからね。
ただ、人の言葉というのは正しく伝えてあげないと、その人のイメージにも関わってきますし、時には大きな批判を受けることにもなります。
そうなれば、人物はマスコミを毛嫌いするでしょうし、お互いにメリットがないはずなんです。
芸能人のスキャンダルであれば、無難な受け答えの内容よりも、一言を膨らませて含みをもたせた方が記事として興味を持ってもらいやすいですが……
ぶっちゃけ、これって嘘じゃないですか(^^;;
話を盛るとか、そういうレベルじゃない。嘘をついてまで記事へのアクセス数をあげる、新聞や雑誌の売り上げを伸ばす……始めたばかりの個人ブログならやってしまいそうですが、影響力のある大手メディアがそれをやるって……ん〜。
嘘を言う適当なマスコミって、プライドがないのかな?と常々思います。
なんだかんだ言ったところで、こういうクソみたいなマスコミはいなくならないんだから、どんな大手メディアの記事でも、有名なスポーツ紙の記事でも、読み手は安易に信用しないってことですね。
良い教訓になりました。
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