2014年12月9日01時48分
産経新聞社は8日、朝日新聞社の新体制発足を報じた記事に載せたジャーナリストの江川紹子さんの談話について、「(事前に)取材した内容に、その後の江川氏のツイッターの内容を反映させ、江川氏の承諾を得ずに作成した」と説明したうえで、記事を取り消しておわびすることを明らかにした。
記事は、産経新聞の6日付朝刊社会面の記事「木村前社長処遇 なぜ二転三転」(東京最終版の見出し)。朝日新聞社が5日に発表した木村伊量前社長の顧問就任辞退の経緯などを記すなかで、「(木村氏は)身を引くべきだと思っていたが、これで渡辺(雅隆新社長)体制での再出発の環境が整った」との言葉を江川さんの談話として掲載した。
江川さんによると、顧問就任辞退が発表される前に産経新聞の記者から電話取材があり、「木村氏は、なぜ自ら身を引いて渡辺新体制での再出発の環境を整えようとしないのか」などと回答したが、発表後の取材はなかったという。
産経新聞社は外部から指摘を受けて、事実関係を調査したという。同社広報部は「今回の事案は報道機関としてはあってはならないことで、極めて重い事態と受け止めています。事実関係を調査の上、厳正に対処します」とのコメントを出した。
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朝日新聞社会部
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