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 在日米軍は、9日から米兵に対する飲酒や夜間外出の制限を緩和することを明らかにした。「違法行為の大幅な減少」を理由としているが、沖縄県内では飲酒が絡んだ米兵の摘発が相次いでおり、緩和に反対する声が上がっている。

 飲酒・夜間外出制限は、2012年に沖縄で米兵による集団強姦(ごうかん)事件が起きた後に始まった。在日米軍司令部によると、沖縄の部隊は基地や自宅以外での飲酒について、午後6時~10時にレストランで缶ビール2本程度まで、と制限されていた。9日からは、これを県外の部隊と同様に「午前0時~5時は基地外での飲酒禁止」に改める。本数も制限しないという。

 また、在日米軍全部隊で軍曹相当の階級以下の兵士の外出禁止時間について、午前0時~午前5時だったのを午前1時~午前5時とし、1時間短縮する。司令部は「違法行為の大幅な減少を確認できたため」と説明している。