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5つの習慣を1日の終わりに組み込んで、生産性を上げる方法
ビジネスは今や24時間、365日営業中のようなものかもしれません。テクノロジーはいくら働いても疲れませんが、人間は生き物ですから疲れます。生産性やエネルギーエベルは、1日、1週間、1年の間に波があります。生産性に関して言えば、このような現実に対処する方法はいくつかあります。
とにかく意思の力やカフェインに頼りながら、1日中パワーを出しきろうとするスーパーヒーロータイプもいます。しかし、中長期的に見ると、これではほとんどの場合が燃え尽きてしまいます。何か別の方法はないのでしょうか? 体の自然なリズムに合わせて働くと、1日のうち最後の1時間くらいはエネルギーが残っていません。
では、成功している人というのは、このエネルギーも集中力も低下している時間帯をどのようにして乗り切って生産性を最大限に上げ、次の日も最大の成果を挙げているのでしょうか? 専門家が驚くほど説得力のあるアドバイスをしてくれました。
1. 終わりの時間を意識的に決める
テクノロジーや会社経営者になる人の狂気じみた性格のせいで、もう1つ仕事をしようとか、もう1通メールを返信しようとしている間に、1日が簡単に過ぎていきます。気が付いたら夜もふけており、家族は不満タラタラで、脳はイカれています。成功している人たちは、生産性を最大にするには休息が欠かせないことを知っているので、仕事の1日をいつどのように終わらせ会社を出るか、意識的に決めているのです。
「家族や友だちと会うのはとても大事なことだ」と組織心理学者のMichael Woodw氏は『Forbes』に語っています。同僚や仕事仲間には、都合のいい時間と連絡手段を明確に伝え、それをきちんと守りましょう! それだけではありません。社会学教授のTanya Golash-Boza氏は、自身の1日を終わらせるためのスケジュールを説明していました。
個人的には、私は1日を段階を踏んで終えるようにしています。昼食の時間になったら書くのを止め、午後6時以降は仕事のメールに返信もしないし、管理的な仕事もしません。午後8時以降はインターネットを使うことは何もしません。寝る前には何かを読んだりしません。
原文筆者の「Inc.」の同僚であるPeter Economy氏は、次の日のためにも、仕事の締め切りはその日の夜までにした方がいいとさえ言っています。時間や期間は、自分の仕事に合わせた方がいいでしょう。ただ、よく考えた上で決め、それをきちんと守ることです。
2. きちんと片付ける
ジャーナリストのBrittany Lite氏は、「Wise Bread」でこのように言っています。
散らかっている仕事場が、情報処理や集中の妨げになることは、研究によって証明されています。気づいていないかもしれませんが、散らかった状態というのは、子どもやうるさくほえる犬がいるのと同じくらい、集中できないものなのです。
成功している人は、直感的にこのことを知っていて、いつもきちんと片付いた状態にしているのでしょう。『You Can't Be Serious! Putting Humor to Work』の著者であるMichael Kerr氏は、「Business Insider」に次のように語っています。
誰だって、1日の最初に雑然とした場所に行って、仕事を始めたいとは思いません。ですから、1日の最初はきちんと片付いた状態で始められるように、ほんの数分でいいので片付けをしましょう。
3. 大きな決断をしない
Kerr氏は、さらにこう付け加えます。
成功している人は、脳のパワーや集中力を大量に必要とする重大な仕事や決断を、1日の終わりには決してしません。重要な仕事は、脳のエネルギーが最高の状態にある次の日の朝に残し、1日の終わりは簡単な仕事や計画や反省に当てましょう。
4. 去り際のあいさつが肝心
私生活で心がけている基本的な礼儀やマナーは、仕事でも同じようにしているでしょう。しかし、時として仕事は忙しかったりストレスだったりします。今日、あなたから返事を聞きたいと思っている人がいたら、少なくとも会社を出る前にきちんと連絡をしましょう。(たとえ「明日返答します」だけでも)『Tame Your Terrible Office Tyrant: How to Manage Childish Boss Behavior and Thrive in Your Job』の著者であるLynn Taylor氏は、「相手が待ってくれると思い込んではいけない」と言います。返事もせずに出て行くような人は叱られます。
これは、誰もあなたからの返事を待っていない場合は、こっそり立ち去ってもいいという意味ではありません。Kerr氏はこのようにアドバイスしています。
こっそりと会社を抜け出すのではなく、みんなにきちんとあいさつをして立ち去るのは、気分が良くなるだけでなく、大切なことだということを忘れがちです。管理職のような立場の場合は、さらに3倍大切です。
5. ToDoリストを見直す
オンラインで相談できるほとんどの専門家が、理想的な1日の終わりの日課として挙げているのは、ToDoリストやスケジュールを見直す時間を少しでも取るということです。そして、次の日にやらなければならないことを考えておくことで、朝考える無駄な時間をなくしましょう。
例えば、ブログメディア「Crew」のAndrea Ayres氏はこのように提案しています。
次の日のためにToDoリストを作ります。頭の中で計画や目標が分かった状態にして、確実に次の日の仕事を始められるようにします。やらなければならないことを考える時間を節約し、実際に仕事をする時間を増やすのが目的です。
しかし、Ayres氏をはじめとする生産性のプロのような人たちは、これをするのはもっと重要な要素があると言います。ただ次の日のためにToDoリストを見直すのではなく、その日達成したことを振り返り、優先順位を確認するために時間を使うのです(まだ終わっていないことをストレスに感じるのではなく)。
たくさんの時間と努力を費やして成し遂げたことに自信と誇りを持たなかったら、仕事なんて楽しくないですよね? その日達成したことを確認して、気分良く終わりましょう。
投資家のMarc Andreessen氏は、自分の達成したことを実感する別の方法を提案しています。モチベーションを上げて、仕事に集中するために、"やったことリスト"を作り、毎日見直す時間を取るのです。
さて、あなたは1日の終わりにどんなことをしていますか? 何もない人は、1日の始めだけでなく、終わりにも日課を作ってはいかがでしょうか。
5 Things Successful People Do to End Their Days Right | Inc.
Jessica Stillman(訳:的野裕子)
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