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 再び戦争はしない、させない――。太平洋戦争(1941年12月~45年8月)の開戦から73年を迎えた8日、戦時中に兵士を召集する令状「赤紙」を模したチラシを女性グループが大阪・難波で配った。

 「生命を生み出す母親は生命を育て、生命を守ることを望む」というスローガンを掲げ、平和を願う運動を続ける大阪母親大会連絡会が主催。「赤紙配り」は75年以降、40回目だ。チラシを受け取った学童保育指導員の宝田梨苗(りな)さん(24)=堺市東区=は「私が結婚して産んだ子どもが戦争に巻き込まれない世の中が続いてほしい」と話した。

 10日に施行される特定秘密保護法と来年から集団的自衛権の行使容認に向けた法整備が進む現状に対し、連絡会は「戦争へのきな臭さを感じる」と訴える。父がシベリア抑留を経験したという事務局長の三島志賀子さん(60)は「3人の孫に父と同じようなつらさを味わわせたくない」と力を込めた。

 秘密法をめぐっては、弁護士らも8日正午から大阪・キタで廃止を訴えて練り歩いた。