ウィーン=岡田将平、大隈崇
2014年12月8日15時01分
オーストリアのウィーンで開かれる第3回核兵器の人道的影響に関する国際会議を前に現地であった反核NGOのフォーラムが7日(日本時間8日)、閉幕した。主催者が国際会議で核兵器を禁止する法的枠組みの協議を進めるよう求め、「私たちは準備ができている」と宣言。会場は拍手と歓声に包まれた。国際会議は8、9日に開かれ、米国が初参加する。
閉幕に先立ち、核実験の被害者が証言。豪州の先住民族アボリジニーのスー・コールマン・ハセルダインさん(63)は「土地が奪われ、毒された。人々はほとんどががんで死んでいく」と語った。
アボリジニーが暮らしていた豪州南部のマラリンガでは1950年代、英国が7回にわたって核実験を実施した。豪州政府は被害と核実験との因果関係を認めていないが、ハセルダインさんは「未来は子どもたちのためにある。核兵器をなくすため、世界中でメッセージを発信し続ける」と力を込めた。
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朝日新聞社会部
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