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2014年 12月 07日
12月1日の夜、那覇市泉崎のcelloで「もう一つの投票が分からない 〜最高裁判所裁判官国民審査をどうしよう」という会を開催しました。
衆院選と同じ投票日に行われる、最高裁裁判官国民審査について、分からない人が、何が分からないのかを話そう、という会。7人の方が集まってくださいました。 その場で話された事を、簡潔にですがまとめてみました。 残念ながら写真は撮り忘れ、様子を直接お伝えできないのですが、テーブルを囲み飲み物を飲みながら、リラックスした雰囲気で話が弾みました。 ----- まず始めに「結論を出すものではないし、「この裁判官には反対だ」などの意見を集約する場でもない。国民審査が分かる糸口を探す集まりにしたい」という集まりの趣旨を確認し、国民審査の仕組みについて資料を見ながら知るところからスタート。 その上で、参加者が思う「国民審査の分からなさ」について話しました。 その中で出た話題は、 ◯「裁判官を選ぶ」難しさ。 自分にとって良い人を1人選ぶ選挙とは違って、ダメな人を探すという作業の難しさ、気分的な重たさ。 よく知らない人のことを、調べるにしても何を基準にするの? ◯裁判官なんだから、やはり裁判の判決を見るのが良い? そもそも、最高裁の裁判官はどうやって判決を下すのか? 裁判所のこと分からない、まして最高裁なんて。 (この辺りから話しが深まり始め、ネットで調べながら話します) ◯最高裁の仕組みは? ・最高裁には15人の裁判官が居て、うち10人以上が法曹資格を持つように定められている。 裁判官以外の人からも選ばれていて、さまざまな経歴の人がいる。 裁判官になってからだけでなく、経歴を見るのは重要では? ・小法廷と大法廷があって、重要なものは大法廷で裁判。 判決は全員一致の場合だけではなく、「多数意見」と「少数意見」に別れる場合もある。 重要な裁判を行う大法廷での判決を追って、気になる判決に対して多数意見か少数意見なのかを見れば、裁判官の考え方がある程度は分かるのでは? この他、参加者からは、 ・いつも分からないと思っていたけど、それが自分だけでないのが確認できたのは良かった。 ・日々の中で考える余裕が無い中で、政治家を選ぶのすら難しい中で、身近な存在でない裁判官について考えるのは大変。 ・「裁判所のことが分からない」とは言うけれど、裁判員制度も始まった今、もう少し知っておかないとね。 ・裁判所自体が普段から意識しないのだから、国民審査が無かったら全く意識しなかった。それだけでも意味がある。 ・国民審査自体が「国民が裁判官を信任した」という一種のセレモニーなのかもしれないが、セレモニーであるうちはある意味で健全な状況である訳で、考え続けることが必要なのでは? ・今すぐ全員を知って考えるのは難しいかもしれない。今回の国民審査で気になる裁判官を1人見つけて、今回はその1人について調べて、一種のトレーニングとして「国民審査の調べ方」を身に付ければよいのではないか。 という話題が出ました。 2時間弱の集まりでは結論が出るはずもないのですが、参加者がそれぞれが大まかな方向性や、裁判所・司法の存在を意識できたかな、という様な話が出ていたので、呼びかけて行っただけの価値はありました。少なくとも、「分からないまま今回も何となく国民審査を投票する」のだけは、参加者みなさん避けられたかと。 次の国民審査がいつかは分かりませんが、その時にも「やっぱり分からない」「分からないけど前の経験で思ったことがある」と言い合える集まりをまた持ちたいと、今から思っています。 ■
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