WordPress Advent Calendar 2014 8日目を担当させていただきます、mokeco.です。どうぞよろしくお願いします。
私は「WordBenchしずおか」のモデレーターを第1回から務めています。
Web系勉強会のあり方について個人的な所感などは、このブログ以外の場所でも何度か触れたことがありますが、今回は今年の9月に第4回を開催した「WordBenchしずおか」について、あの成功をおさめるまでに、これまでの経緯などをWordBenchしずおかの発足当時から書きたいと思います。この記事には、正直お見苦しい部分が多々あります。でも、こんなことがあったのは事実なので、今後勉強会を開催する際の反面教師的なものとして参考になればと思います。
はじまりは”第1回 WordBeachNagoya”だった
これはどこかで書いたか、話したことがあるのですが、「WordBenchしずおか」をはじめるキッカケになったのは、2011年に開催された「WordBeachNagoya(わーどびーちなごや)」でした。WordBeachNagoyaは、現在のWordFesNagoyaとして開催している勉強会の前身となるもので、勉強会、交流会、お泊り会をすべて愛知県知多市の「新舞子まなビレッジ 南浜荘」で行っていたものです。
そこで、当時は全く交流のなかった黄色い人や、シュッとした人(分かる人にはわかりますよね…w)たちとお会いする機会があり、そこで何気なしに「静岡でもこういう勉強会があればいいのに…」と発言し、星野さん(=シュッとした人)に「やればいいじゃない。だれでも出来るんだよ!」といっていただいたのがキッカケでした。
「一緒にやりたい人」を募集してみた
星野さんや大曲さん(黄色い人)の後押しもあり、静岡でWordPressの勉強会(WordBenchしずおか)の開催を計画し、それに賛同して貰える人を募集したところ、何名か名乗りでてくれる方がいました。そのほとんどが、フリーランスの女性でした。
第1回企画会議
企画会議なんて、たいそうなものではなかったけれど、賛同していただいた方とWordBenchしずおかの方向性を決める会議を、静岡市の居酒屋で開催。
このとき、私がWordBeachNagoyaで集めてきた「WordBenchの方向性」のような話をしたと思います。
・どのくらいの頻度でやるか?
・どんな勉強会にしていくか?
・「運営」は固定ではない
・誰かに任せきりではない
・・・などなど。
このときは、楽しい勉強会になっていくのではないかと期待していたんです…。
BenchTokyo、CampTokyoに参加
2011年11月に開催されたWordCampTokyo2011に参加する予定でいたのですが、星野さんから「前日のWordBench東京も参加しなよ。静岡の宣伝をさせてあげるよ!」というお声掛けをいただき、それなら是非と立ち上げメンバーを引き連れてBenchとCampの両方に参加することに。ただし、条件として(?)私が司会進行ということになっており、ガクブル…。初めての場で星野さんからなんという無茶ぶり…w。
当日はなんとか司会も努め、「Benchしずおか発足しますよ!」というお知らせをすることができました。
そういえば、この時にWordPress界のいろんな方と知り合うことができました。当時はTwitterでしか知らなかった方たちばかりでした。
1人だけで、いきなり大きな会にはできません
第1回 WordBenchしずおか
そんなこんなで、翌月には静岡でも「WordBenchしずおか」を開催。
第1回ということで、ディスカッションを中心とした会になりました。
運営も発足メンバーのなかで行うことになり、「BenchTokyoでやっていたから」という理由で司会も私。他の人達は会計係とか。
まあ、なんとか回していくことは出来ました。
第2回WordBenchしずおか
翌年4月、第2回WordBenchしずおかを開催。今度はセッション形式をやってみようということになり・・・何故か、「静岡に興味を持ってくれた福岡の人」が登壇。・・・なんでだっけ?
まぁ、彼らと仲は良かったんだけども。その後、私が登壇しました。
しかも、その時には私が「リーダー」ということになっていました。Benchって「リーダー」みたいな存在は実際にはなくて、みんな平等なはずです。
ほかの運営メンバーはこの第2回の運営状況が気に入らなかったらしく「リーダーが」「リーダーが」「リーダーが」。
運営メンバーのひとりは、私の運営と登壇に対して「こんなんじゃダメ。もっとしっかりやらなきゃ今後が危ういです。」って内容の感想をA4用紙いっぱいに書いてくれて。
正直、反発する気力もなく、「それなら、この中の誰かが私の代わりにWordBenchしずおかを引っ張ってくれるのかな?」と静観することにしましたが、結果、全く動く気配なし。
「忙しいから」「あなたならできるでしょ」「リーダーが動かすべき」
・・・おいおい、なんですかその扱いは。
確かに、言い出しっぺは私です。
でも、「リーダーだから」とか「あなたなら出来るでしょ」は無責任すぎやしませんか。
「ああ、この人たちにBenchTokyoやCampTokyoは夢を大きく持たせるだけだったな。」
と、そう感じた瞬間でした。
第3回 WordBenchしずおかの開催
いつの間にか本人の知らないうちに私が「リーダー」になっていたWordBenchしずおか。
なんだかもう、メンバーの無責任さに自分からやろうという気も起きなくなってしまいました。
「WordBenchしずおかに期待してくれてる人」の存在もわかっていたので、引け目を感じつつ。
そんな感じで1年と少しが経った頃、
「第3回はやらないの? 私がお手伝いするから、是非やってください!」
という声が。
その声を待っていた!!!
プランやどんな会にするかなどはそうして声をかけてくれた1人と、もうひとり「次のBenchはまだ?」と気にしてくれていた方との3人で練っていきました。
でもさすがに3人だけで当日の運営を行うのは無理があると判断し、WordBenchしずおかの発足メンバーに「第3回をやることになったのでお手伝い可能ならお願いします」というメッセージを流した所、「もちろん!」「やらないわけないじゃない!」「むしろ次いつかと思ってた!」という反応ばかりが返ってきた。
私「なんだこれ・・・( ゚д゚)」
発足時のメンバーは全員が全員「待ち受け」状態だったのかな。それとも、単に(自分の)「お客さん探しの場」ができることを喜んでいたのかな。
どちらにしても、よろしくななかった静岡の状況。
「参加する」ということ、そのなかで「運営する」ということ
WordBenchの運営としての参加はもちろん強制ではありません。でも、やるからには「運営」と呼ばれる人たちが必要なわけで、その運営も1人ではできるはずがありません。第1回の決起集会ときにその話はしたはずなのに。
この人達は、イベントを開催するよりも、「参加したいだけ」なんだ、周りがやってるから静岡でも何かやりたいと思っていて、そこにちょうど私がそういう話を持ってきたから乗っかって、私がいいように扱われただけなんだ。そんな気がしましたね。
せめて、運営としての参加が無理ならその人が誰かほかに興味のある人を探して、「こういう勉強会なんだけど、興味ある?」って、声をかけてくれたら、それでよかった。声をかけられた人が運営に参加してくれたら、なお良かった。声をかけられた人が1回きりの「運営」経験しかしなかったとしても、それで静岡のグループが大きくなっていくのだから、いずれはそのグループのなかで「WordBenchしずおかという勉強会」という、コミュニティを回していけるようになるんだもの。
「メンバーを募集してコミュニティを作って拡張していくのは宗教みたいだ」なんていう人もいるかもしれないけれど、でもコミュニティってそういうものじゃないの? 興味がありそうな人に声をかけて輪を広げていくのは、自然の流れなんじゃないの? と思うわけです。
WordBenchという勉強会には「運営」とか「一般参加者」という縛りがほぼありません。
私が理想とする勉強会のかたちであり、魅力を感じている部分でもあります。
しかしだからといって、何でもかんでも人任せにするというのは、違いますよね。
運営は協力体制があるからこそ、運営として成り立つものだと思います。周りの意見に振り回されながら1人で決めて、設営したり広報したり、進行したり。そんなのは周りから見ていても痛々しいです。当日の進行を1人でやっているように見える勉強会でも、それまでに協力者がにいるはずなのに。
まとめ
第3回の様子を見ていた参加者の方が当日の勉強会に違和感を覚え、私に声をかけてくれました。
(実際、受付などをお願いした「発足時のメンバー」は、「いるだけ」でした)
「あんなのやめて、新しい勉強会の形を作ろうよ」
神様降臨!!
いまは、WordBenchとは別に、小さな勉強会を隔月くらいで開催しています。
「参加者が居ようが居まいが開催する、どんなに小さくても興味のある人に集まってもらってWordPressの使い方を覚えてもらう」という形で、何度かやるうちに私が求めていたのはまさにこれだということに気づきました。
「第4回 WordBenchしずおか」も、その人のサポートがあって初めて「成功」できたのではないかな、と思っています。
ちなみにその時声をかけてくれた人は今、私の上司にあたる存在になっていたりします。
(つまり、第3回のときからの縁があって、いろいろ話をしていった結果、私はアーシタンという会社に入社することができました)
・・・誰だっけな。いつだったか、「WordPressで結婚できた!」なノリで「WordPressで就職できた!」なのが流行るかな、って言ってた気がするけど、でもそれって割りと普通なような気がする^^; 私の場合、普通じゃない気も少しするけど。。。
最後に
いろいろ書きすぎてとりとめのない文章になりましたが(書ききれていない部分もある)、先日のRie’s CafeBarでお話されていたひとコマを紹介します。
・神戸のBenchでBrenさんが入ってきた直後にRieさんがきた(強面の人もキャピキャピでガーリーな服の人も来るすごい場所)
・運営をやろうとすると次を求めたがり、将来を見るのはいいが、やり散らかしてもきちんと「運営」を出来る人が勉強会をまわすべき。
Benchは本当にいろんな人が来て、いろんな交流を持てる素晴らしいところだと思います。
そんなBenchの運営をやってみたいという人は、たとえ1回限りでも問題無いと思うので、「しっかり運営を回すぞ!」という意識だけはしっかり持って、今運営に携わっているメンバーに声をかけてみてください。きっと喜んでもらえます。
次のバトン
さて、このバトン、明日は木谷公哉さんにタッチします。それでは、どうぞ!