韓国・聯合ニュースによると、韓国産業通商資源部と韓国貿易協会が7日に公表したデータによると、韓国の対中国輸出が5年ぶりにマイナス成長となる可能性がある。専門家は世界の工場から世界の市場になっている中国への輸出戦略を変える必要があると助言した。

データによると、2014年4月までは韓国の対中国月間輸出はずっとプラス成長を維持していたが、5月になって9.4%急減し、その後、8月まで4ヵ月連続で続落し、9月と10月はプラス成長を回復し、11月は再び3.2%減に転じた。2014年11月までに韓国の対中国輸出は前年同期比0.5%減となっており、12月の輸出も低迷が続く場合、2014年の年間輸出は2009年に勃発した世界金融危機から5年ぶりのマイナス成長となる。過去30年間で韓国の対中国輸出がマイナス成長となったのは1998年、2001年と2009年の3回だけだった。

報道によると、韓国の対中国輸出の低減は中国と欧州の不景気に密接に関わる。韓国から中国へ輸出される製品の半分は加工貿易で、欧州など先進国の景気減速は韓国の対中国輸出に影響を与えている。ただ、専門家は最も主な原因としては、中国製品の競争力の大幅な向上にあり、韓国は対中国輸出戦略を変えるべきだと助言した。

韓国貿易協会の研究委員によると、2015年韓国の対中国輸出見通しは不透明感が高まっている。中国製品がすでに韓国からの輸入品に取って代わっており、石油化学や携帯電話など中国企業の製品は競争を強めており、中国は韓国製品を輸入する必要がなくなってきている。LG経済研究院の研究員によると、中国は輸入が減少するほか、自国の状況をふまえ、輸入品構造を調整しているため、韓国の対中国輸出は減少したと分析する。韓国は中国経済発展モデルの変化に応じ、中国への消費財輸出方法を検討する必要がある。

(翻訳 孫義)