国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ委員長が平昌と東京で冬季・夏季五輪を分散開催する可能性を示唆した。
バッハ委員長は6日(韓国時間)にモナコで開催されたIOC執行委員会直後、外信との会見で「費用を削減でき、大会終了後の活用策が不十分な競技場の建設を避けることができるのなら、韓国での2018年平昌冬季五輪と日本での20年東京五輪の競技場を交換して行えるよう認める考えだ」と述べた。
バッハ委員長は「8日と9日に開催される第127回IOC臨時総会で五輪改革案の『アジェンダ2020』が採択されれば、両大会の開催国が当初の計画を見直すに当たり、より幅広い柔軟性を持つようになるだろう」とした上で「IOC関係者は来年1月に韓国、2月に東京を訪問し、大会の準備状況についてチェックすると同時に、見直しの可能性について話し合いを行う」と語った。
『アジェンダ2020』とはバッハ委員長が昨年就任した際に計画した五輪改革案だ。五輪開催地の財政負担が大きな問題となっているため、これまで守られてきた「1国1都市開催原則」を見直し、2カ国あるいは2都市以上による共同開催を認め、また正式種目の数を弾力的に運用することなどを柱とする40項目からなる提案だ。
ただし、この問題について韓国政府と平昌五輪組織委員会は「全ての競技場がすでに着工しており、また国民感情を考えても受け入れるのは難しい内容だ」とコメントしている。