20141205大学図書館の学習支援
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20141205 平成26年度静岡県大学図書館協議会講演会

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  • 1. 大学図書館の学習支援 杉田茂樹 千葉大学附属図書館 ssugita@chiba-u.jp
  • 2. 大学大学 インターネット 閲覧室 書架 自習室 高密度書庫 出版・ 流通
  • 3. 千葉大学事例
  • 4. アカデミック・リンク・セン ター • 平成23年4月設置 • 知識基盤社会を生き抜く力を持つ「考え る学生の創造」 • コンテンツと学習の近接による能動的学 習の促進 – 快適な学習空間 – 学習のための多様な資料群(コンテンツ) – これらの利用や学習を支える多様な人材で構 成される図書館
  • 5. • You have a lot of transparency. So people can see and be seen. – サラ・トーマス (オックスフォード大学ボドリアン図書館 長) https://www.youtube.com/watch?v=UjoJd_uN-7M
  • 6. 調査・研究・開発 • アカデミック・リンク・センター教員と 附属図書館職員によるプロジェクト体制 • 実践の場としての附属図書館 – 学習相談デスク – 1210あかりんアワー – 授業資料ナビゲータ :
  • 7. 図書館で勉強、ひとりで勉強 大学内の施設 55.80% 大学外の施設 4.90% 自宅 39.30% 0 100 200 300 400 500 600 700 800 900 1000 図書館 コンピュータ室 総合校舎の自習室 所属学部の自習室 学科・専攻の自習室・資料室 リフレッシュルーム 教員の研究室/共同研究室 食堂・カフェテリア 学生総合支援センター イングリッシュハウス サークル会館・部室 空いている教室 体育館・運動施設 附属病院内施設 利用しない(学内で勉強しない) その他 千葉大生の 図書館の使い方 ひとりで 勉強 43% 友達とグ ループで 勉強 8% その他 9% PC利用 3% 読書、本 や雑誌の 貸出利用 27% 授業レ ポートや 論文作成 10% もっとも長い時間、勉強に使う場所は? 大学内での勉強に 主に利用する施設は? (複数回答)
  • 8. 国内各種事例 • 国立大学図書館協会教育学習支援検討特別委 員会事例報告会「伝統的な図書館を超える図 書館活動-学修支援の実際-」(平成26 年2月12日) – http://www.janul.jp/j/projects/sftl/semin ar2013/seminar201401.html ※今後の催し – 平成26年度国立大学図書館協会シンポジウム 「学生の学習活動を促すもの-実践と理念として のラーニングコモンズ」(平成27年1月28日)
  • 9. 千葉大学 国立大学図書館協会教育学習支援検討特別委員会事例報告会 「伝統的な図書館を超える図書館活動-学修支援の実際-」より
  • 10. お茶の水女子大学 国立大学図書館協会教育学習支援検討特別委員会事例報告会 「伝統的な図書館を超える図書館活動-学修支援の実際-」より
  • 11. 新潟大学 国立大学図書館協会教育学習支援検討特別委員会事例報告会 「伝統的な図書館を超える図書館活動-学修支援の実際-」より
  • 12. 名古屋大学(・金沢大学・静岡大 学) 国立大学図書館協会教育学習支援検討特別委員会事例報告会 「伝統的な図書館を超える図書館活動-学修支援の実際-」より
  • 13. 広島大学 国立大学図書館協会教育学習支援検討特別委員会事例報告会 「伝統的な図書館を超える図書館活動-学修支援の実際-」より
  • 14. 国際基督教大学 国立大学図書館協会教育学習支援検討特別委員会事例報告会 「伝統的な図書館を超える図書館活動-学修支援の実際-」より
  • 15. 能動的? 行動的?
  • 16. 参考: 「キー・コンピテン シー」 • 多様化し、相互につながった世界におい て、人生の成功と正常に機能する社会の ために必要な能力として国際合意 (OECD) ① 言語や知識、技術を相互作用的に活用する 能力 ② 多様な集団における人間関係形成能力 ③ 自律的に行動する能力 ④ ①~③の核となる考える力
  • 17. 参考: 「生きる力」 • いかに社会が変化しようと必要な能力で あり、主として初等中等教育段階におい て身に付けるべきものとして中央教育審 議会で提言 – 基礎基本を確実に身に付け、いかに社会が変 化しようと、自ら課題を見付け、自ら学び、 自ら考え、主体的に判断し、行動し、よりよ く問題を解決する資質や能力。 – 自らを律しつつ、他人とともに協調し、他人 を思いやる心や感動する心などの豊かな人間 性 – たくましく生きるための健康や体力など
  • 18. 参考: 「基礎的・汎用的能力」 • 社会的・職業的自立、社会・職業への円 滑な移行のために必要な力として中央教 育審議会で提言 – 分野や職種にかかわらず、社会的・職業的自 立に向けて必要な基盤となる能力。「仕事に 就くこと」に焦点を当て、実際の行動として 表れるという観点から「人間関係形成・社会 形成能力」「自己理解・自己管理能力」「課 題対応能力」「キャリアプランニング能力」 の四つの能力に整理
  • 19. 参考: 「課題探求能力」 • 21世紀の大学において育成すべき能力と して大学審議会で提言 – 主体的に変化に対応し、自ら将来の課題を探 求し、その課題に対して幅広い視野から柔軟 かつ総合的な判断を下すことのできる力
  • 20. 参考: 「学士力」 • 学士課程共通の学習成果に関する参考指針として 中央教育審議会で提言 ① 知識理解(専門分野の基礎知識の体系的理解、他分 野・異分野に関する知識の理解、人類の文化・社会 と自然に関する知識の理解) ② 総合的な学習経験と創造的指向(獲得した知識・技 能・態度等を総合的に利用し、自ら立てた新たな課 題にそれらを適用し、その課題を解決する能力) ③ 汎用的技能(コミュニケーションスキル、数量的ス キル、情報リテラシー、論理的思考力、問題解決 力) ④ 態度、志向性(自己管理力、チームワーク、リー ダーシップ、倫理観、市民としての社会的責任、生 涯学習力)
  • 21. 参考: 「社会人基礎力」 • 社会人基礎力に関する研究会で提言 – 職場や社会の中で多様な人々と共に仕事をし ていくために必要な基礎的な力」として ①前に踏み出す力「(アクション) ②考え抜く力(シンキング) ③チームで働く力(チームワーク) の三つの力とそれらを構成する12要素に分類
  • 22. 解釈及び実装のズレ • 高次政策レベル 政府 審議会 大学協会 大学 図書館協会 図書館 • 実務レベル 能動的 ↑ ↓ 行動的
  • 23. それが本当にアクティブか? 「○○について、グループで調査し、△△ の観点から検討を行い、討議結果をまと めなさい。次回、各グループから発表し てもらいます」 • 授業への向き合い方を、あるいは、学習 の手法をいくらアクティブにしたところ で、卒業証書という紙ぺらを目的に、4年 間の点取り生活を過ごすだけでは、その 就学生活はパッシブとしかいいようがな い
  • 24. 真の能動的学習 • 学生は大学(=アカデミックな環境)に入学す る • まず「4年後の自分」を如何に作っていくか、自 分自身で戦略立案する。そのパーツパーツとし て、 – 留学する、ニュースを見る、読む – 専門書を読む、教養本を読む、ネットで調べる、学 友と議論する – 必要だと思う授業に出かける(で、疑問に思ってた ことを解決する=反転授業) – 所属大学で開講されてなければMOOCsでスタン フォードやMITの授業を利用する • 4年後、なりたかった自分になる
  • 25. 3時間22分 • 千葉大生の授業出席以外の平均学習時間 (内訳)授業のための自習平均1時間45分 授業に関係しない学習平均1時間37分 (参考)授業出席平均4時間10分 授業出席 授業のための 自習 授業に関係し ない学習 その他 睡眠 授業のための自習時間の最頻値 は1時間(41.4%)、次いで2時 間(21.1%)。12時間以上との 回答(3名)は12時間として平 均時間を算定した。
  • 26. 所与のさまざまな学習環境 • 駅前のカフェ、ファミレス、ファースト フード • 講義棟の自習室(あるいは、図書館外に 設置された“ラーニング・コモンズ”) • 図書館 – 学内にありニュートラル、さまざまな学習ス タイルに対応(静謐/コミュニケーショ ン)、豊かなコンテンツ(電子/紙) – 青年らしい闊達で獰猛な知的好奇心の受け皿 となり、また、増幅させる
  • 27. 三大学図書館間連携 • 千葉大、お茶の水女子大、横浜国大 – (目的)各大学の附属図書館の教育・研究支 援機能の充実及び高度化に向け、単独大学で は不可能な課題解決手法の開発・実施に取り 組む。 – (体制)千葉大学、お茶の水女子大学及び横 浜国立大学(以下「三大学」という。)の附 属図書館で構成する検討組織を設置し、この 取組を進めるものとする。
  • 28. 当面の検討事項 • アクティブ・ラーニング支援機能に関する事例共 有及び手法開発 • オープンアクセスに関する事例共有及び手法開発 • 電子資料の効率的な共同導入 • 紙媒体資料の効率的な共同保存(シェアード・プ リント) • 今後の効率的な図書館システムの在り方 • 本取組を通じた、各大学の附属図書館における人 材の育成及び職能開発 • その他申合せの1に規定する目的に合致した事項 に関する調査、立案及び実施
  • 29. PDA • 電子資料の効率的な共同導入 – 三大学のボリュームディスカウント – 電子資料の分担収集 – 電子資料の新しい導入モデルの模索 • Patron Driven Acquisition – 利用者要求に基づく蔵書構成の方法のひとつ – 「購入→利用」ではなく、「利用→購入」
  • 30. 電子資料の新しい導入モデルの模 索 • 和資料のあるプラットフォーム – 学生向けに和資料を整備したい • 新しい提案を受け入れてくれそうな交渉 先 – 国内のプラットフォーム – プラットフォームとコンテンツが一体 – 後発のプラットフォーム
  • 31. Maruzen eBook Library • 丸善提供の学術情報に特化した電子書籍 • 同時アクセス数によるタイトル毎の価格 設定 • 収録タイトル数と価格: 17,000タイトル超、4,500万円超
  • 32. 交渉状況 • Maruzen eBook Library上のコンテンツ で同意を得られた出版社のタイトルを各 大学で利用可能な状態とする • 大学毎に一定の利用数のあったタイトル をタイトル単位で購入する • あらかじめ予算枠を決めておき、予算の 上限に達した時点で購入していないタイ トルは利用不可の状態にする
  • 33. 期待される効果と今後の課題 • プロジェクトの効果 – 利用者:大量のコンテンツを利用可能 – 図書館:全て購入するよりは安価、選書の隙間を 埋めることができる – 出版社:購入機会の増加 • 今後の課題 – 1回の利用が有効な利用とは限らない – 特定の利用者による利用 – 電子書籍の利用促進策 – 電子書籍の価格
  • 34. To Lead • Be brave. • Be passionate. • Be decisive. • Be willing to change your mind. • Attain a state of continuous evolution. • Fund the future. • Say yes. Lisa Janicke Hinchliffe(2014). Library Activities Beyond the Traditional Library Mission: New Learning Support Services