クリスマスに向け年末商戦の時期を迎えた。消費動向が企業業績に与える影響は大きいが、特に年末商戦期間で年間売上高の約6割を稼ぐ任天堂にとって勝負の時期といえる。
任天堂は平成25年の年末商戦が予想を大幅に上回る不振で、平成26年3月期の営業損益予想を1千億円の黒字から350億円の赤字へと下方修正を余儀なくされた。
そんな任天堂だが、今シーズンは自信がのぞく。岩田聡社長は10月30日のアナリスト向け経営方針説明会で「200万本以上のセールスを期待できるソフトが集中している」と胸を張った。
確かに、今秋以降に「ポケットモンスター」のほか「妖怪ウォッチ」「モンスターハンター」など人気シリーズの新作ソフトを相次いで発売。いずれも大ヒットが見込まれている。
ただ、これらは日本で人気の携帯型ゲーム機「ニンテンドー3DS」向け。任天堂は海外売上高比率が7割を超え、業績回復には据え置き型ゲーム機「WiiU(ウィー・ユー)」でのヒットが欠かせない。
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