高校での携帯電話の使用

「せめて」という先生のコトバがすべてです。この先生がきわめて常識的な感覚を持っていて安心しました。

常識的な先生であれば、落ち着いた学校であるならば、本気で携帯電話をいけないなどとは思っていないでしょう。
すでに他の回答にある通り、規則というのは「ダメな奴」を基準に作られます。
したがって「ダメではない者」が、その規則にひっかかった時にはルールの理不尽さを痛感しますが、ルールとはそういうものです。夜中の暴走族がスピード違反でつかまらないのに、昼間にたまたま少しだけオーバーした真面目な主婦やサラリーマンがスピード違反でつかまった時に不条理を感じるのと似た感覚です。

学校においては、いくら決められたルールでも「良識の範囲内」であれば目をつむるのは信頼関係に裏打ちされた「紳士協定」です。
同じ学校の中で見逃す先生がいる一方で、見逃さない先生がいるのを疑問に思うのは、感情としてはまあわかります。
しかし、これはどちらも正しいのです。

見逃す先生は、見逃したところで問題にならないと、ある意味で生徒を信頼しての行動なので、そこは前述の「紳士協定」であり、すべてを杓子定規で考えない大人の反応です（蛇足ですが、校則を持ち出して社会で通用するとかしないとかを騒ぐ人がいますが、社会を話題にするならば社会にはそんな紳士協定がたくさんあります）。
逆に見逃さない先生は、「思考停止の杓子定規」という批判もできますが、間違いは何があっても間違いとする原理原則主義者です。原理原則である以上は、それが間違いとは言いきれません。

質問者さんは高校の教員を目指しているということで、「常識の範囲内での使用であれば没収はしたくないし、注意すらもしないようにしたいです」と書かれているのは、きわめて正常な感覚で、かつ正しい判断です。

そこで大人として偉そうなアドバイスをすると、「常識の範囲内」の見極めが大事なことと、学校によって必要な対応が違う、ということをご理解いただければ幸いです。
前者は言うまでもなく、後者は学校によっては教育的効果をはかるために敢えて厳しい指導を徹底するのが良い場合があるのと、逆に規則は規則としても目をつぶることでかえって教育的効果がある場合もあるということです。

質問文を読む限り、失礼を承知で書けば、質問者さんの学校は、中途半端に少々厳しく、中途半端に緩い印象を持ちます。
知らない人の悪口を言うのははばかられますが、「昔は携帯電話なんか持ってなかった」と大真面目に話す先生は滑稽でしかありません。質問文を読みながら失笑しました。

没収に関しては、いくら生徒でも金銭に関わる所有物なので、学校が「一方的に」取り上げることは確かに違法行為です。
ただし、どこかのタイミングで「見つけたら没収する」と宣言するか校則に明示されていた場合、それに反論しなければ「同意した」とみなされるので、「一方的」ではなくなるので、「合意の上で没収」という形になります。
PTA総会で保護者から、そうでなくてもせめて生徒総会で「没収は違法だ」とでも話題にすれば、変わったかもしれません。

タブレットPCやスマートフォンを授業で使うのがアタリマエになりつつある昨今、きっと質問者さんが高校の先生になる時代には「携帯電話の校内での使用を禁止」という校則時代が前時代的な滑稽な校則になっているでしょう。
１０年以上前は携帯電話の「持ち込み禁止」も珍しくなかったのに、今もそんな規則を持つ高校があれば化石のように思えます。
それが１０年前あたりから（さすがに授業中に使えば注意されるとしても）「校内での使用禁止」に変化したことを思えば、向こう１０年以内には確実に使用禁止ルール自体が無意味に感じられるようになります。

質問の回答ではないかもしれませんが、質問者さんの発想は間違っていません、と書いて結びとします。

保護者ですが、役員をやっていて今まで中学や高校の生徒を見たり聞いたりしてます。


まず、普通や常識と言う判断は人の考え方によります。


授業に関係ないのに、なぜスカート短いとダメなの？
授業があまりにつまらないから、携帯使ったけどつまらない先生が悪いとか。


なんか意味が通じない言い訳なんですが、本人に取っての普通なんです。


娘の高校は授業中はカバンの中に入れて、授業中はもちろん禁止ですが授業以外は出して使っても問題ないです。


でも、必ずしまわないで持ってる生徒がいて、授業中に鳴ったりします。


使ってないけど授業中で妨げてますが、これは常識ですか？


結局、学校で使ってると常識も自分なりの常識でしかなく、言い訳にしかならないと思います。


家の連絡だって学校内は使ってはいけないなら、学校外なら 良いからせめて先生に言い訳出来るように、頭を使ってくれよって意味ですよ。


あとは、緊急ならトイレの個室でメールするとか？



学校のルールはルールとして指導するのが先生の力量です。


学校のルールは、携帯を取り上げて壊したとか損害を与えない限り通用したいと思います。


携帯を昔持っていた 持っていない云々は、生徒と先生は違います。


教えている側 教わっている側が同じ土俵で話しは出来ませんので、教わっている側は選んでその学校に来たのです。


その学校が嫌なら辞めた良いと思います。

これから、社会人になるのでまだまだ理不尽なことに遭遇すると思いますが、そのたびに色々考えて下さい。


何も考えない人よりはあなたの方が立派だと思います。

中学です。

たとえば・・なぜ教師が「気を遣え」と言ったかわかりますか？教師だって、そのルールが理不尽なことくらいわかっているからです。だから、ルールの完全適用を躊躇ったのでしょう。（私なら、即適用させますが）

ルールは守らせないと、教師は失格です。理不尽だろうが何だろうが・学校の秩序を保てないから、それを守るために校則があるのです。ルールを守らせ切れない教師は、同僚からは「できない奴」という烙印を押されます。きっと授業などもまともに成立させられないと思います。言うことを聞かせるというのはそういうことです。たとえは悪いですが、洗脳しちゃうくらいの覚悟が必要なんです。

★補足読みました。
携帯からのため字数を越えてしまい、前半をカットしました。。





★補足です。
確かに校則でダメと言ってしまえば、指導はしやすくなりますね。私も高校教諭です。
学校のルールとして、携帯を学内で使っていた場合は没収。一回目はきつく説教の後返却。二回目は本人に説教後、保護者に返却というルールがありました。
これは平等に指導をしやすい便利なルールではありました。
あなたが不満に感じている指導する先生、しない先生がいるのは事実ですね。
中には出来ない先生も。。。
しかし、それでは困るのです。

もとニューヨーク市長だったと思いますが、壊れた車を放置していたら犯罪が増えた。小さな犯罪を小さいうちに取り締まれば、大きな犯罪は減るということを北海道あたりで実践した地域があるそうです。
まさに学校のルールはそこにあります。
問題は先生方が一枚岩になり、キチンと指導できるかです。
あなたが先生になられた時に、ブレない指導が出来るかがボイントになるでしょう。

建前上は禁止って事じゃない？