【12月7日 AFP】この価格なら、それでも掘り出し物と考えるべきだろう──世界最大級の白トリュフが6日、6万1250ドル（約744万円）で落札された。しかし、出品者が予想していたとされる100万ドル（約1億2140万円）には遠く及ばなかった。

 イタリア・ウンブリア（Umbria）州で先週、掘り出された1.89キロのアルバの白トリュフ（White Alba's Truffle）は、これまでに発見された大型のトリュフをさらに大きく上回る史上最大の大きさ。競売大手サザビーズ（Sotheby's）によれば、落札したのは電話で競売に参加していた台湾の美食家だった。

 食料品や関連製品を扱うサバティーノ・トリュフ（Sabatino Truffles）のCEO、フェデリコ・バレストラ（Federico Balestra）氏は競売が行われる前、今回出品したアメリカン・フットボールより少し小さい程度の巨大なトリュフについて、「300～400人分のトリュフ料理のディナーを提供できる」と話していた。

 ちなみに、2010年に掘り出され、これまで世界最大だったトリュフはこの半分程の大きさだったものの、落札価格は41万7200ドル（約5065万円）だったという。

 サザビーズによれば、バレストラ氏はオークションで得た利益を、自宅から出られない高齢者向けに食事の宅配を行うニューヨーク（New York）のボランティア団体や、緑内障の子どもたちのための基金など、複数の慈善団体に寄付する考えだという。(c)AFP