2014-12-08

人生意味理由なんて無い」を飲み込むのにやたらと時間がかかった

もう二十代も半ばになってようやく自分人生意味理由存在しないことを心で理解した。

物心がついてから二十年、どこかで自分人生には特別意味があるんじゃないかと思っていた。

そんなものは全能感だか親の願望だか、はたまた本能だかが見せる幻だった。

俺の人生には意味なんてない。

そして人生意味がないという事は死ななきゃいけないとか、意味を探しに行かなきゃいけないなんて事じゃない。

しろ生きていいということだ、どこまでも自由に。

もしも子供の頃の自分にそう伝えたら「おっさん何当たり前の事言ってんの?」と言ってくるだろう。

それに対して理屈の上で理解するのと実際に心のなかではっきり納得するのは違うと語ってもきっと何の意味もない。

こればっかりは自分で納得するまで人生を積み重ねることだけでしかしっくりこないだろう。

世の中には俺なんかよりもずっと勘のいい人間がわんさかいて、きっと幼い頃からこんなことはっきりと理解できていたんだろう。

彼らと比べると俺は10年ほど余計な重荷を背負って生きてきた事になる。

無駄ハンディキャップだ。

それからようやく開放された。

意味必要のない人生を、自分人生意味なんてないのかも知れないと怯えながら生きるのはもうやめだ。

これからは堂々と生きていこう。

俺の人生意味はあるかも知れないし、無いかもしれない。

もしも意味なんてなくなたってそれに何の問題もない。

人類は何十億もいる。

日本人だけで一億人。

その中の一人が適当に生きたって何の問題もない。

俺は結果を出す必要はない。

きっと結果を出してきた人達も、半分ぐらいは適当に生きてるうちに大きな意味人生にもたらしたんだろう。

しかしたら適当に生きてるうちにこんな俺も何か人生にちゃんとした理由があったと思える時が来るかもしれない、それでもそれは後から理由がついただけで理由がない人生を送ってはならなかったという事にはならないはずだ。

ようやく俺は自分人生等身大で見ることが出来るようになった。

成人には間に合わなかったけど30代には間に合った。

上出来ではないが及第点と考えよう。

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    お疲れ様。だけど、意味がある人生を求め、努力し続けることも一つの生き方ではある。決して劣ったものではない。

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    そこから、嫌でも意味や理由付けと付き合わざるを得ないという現実までを飲み込んでからが人生スタート

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    増田はすごいよ。 それ上出来だよ。 少なくない割合の人は「人生に意味はないとわかった」あとに「意味のない俺が生きている意味」とか「俺が生き続けなければならない理由」とかを...

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