nanapiの古川社長は、サービス拡大を最優先するため、KDDIの傘下入りを決めた
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起業家の世代交代が進んでいる。ミクシィの笠原健治会長(1975年生まれ)ら76年前後に生まれた「ナナロク世代」が台頭。すぐ後には81年前後生まれの「ハチイチ世代」が続こうとしている。彼ら新世代の起業家は、「ヒルズ族」の言葉に象徴される、かつての利益優先主義的なムードとはかけ離れた存在だ。自分の夢に忠実で、従来の常識にとらわれない一方で、若い世代ほど欲が薄く、いわゆる「草食系」と揶揄(やゆ)されることもある。一体、何が彼らを起業に駆り立てるのか。
■「ヒルズ族」とは一線
「周囲に惑わされず、自分の夢や価値観に忠実であろうと思い始めた世代」
金融系のネットサービスを提供するマネーフォワードの辻庸介社長は、ナナロク世代の特徴をそう分析する。
同社は、銀行や証券会社の入出金情報や、クレジットカードの履歴情報を自動収集し、それらを元に家計簿を作成できるサービスを提供している。辻社長も76年生まれで、ナナロク世代のど真ん中の一人だ。
ソニー、マネックス証券を経て、2012年5月にマネーフォワードを設立した。学生時代に起業し、早いうちに成功したミクシィの笠原会長に比べると“遅咲き”の分、「この世代の典型に近いかもしれない」という。
マネックス証券での最後の肩書は、マーケティング部長兼COO補佐。そのままいれば取締役も夢ではなかったはずだ。実際、辞めるに際しては、その手腕を高く評価する松本大(おおき)社長に強く慰留されたという。
辻社長は「経済的成功を求めるなら確かに大企業にいた方がいいし、それが当然だった」と言い切る。にもかかわらず地位をなげうったのは、「お金のサービスを広めるという夢を優先したから」だという。
ナナロク世代はバブル景気をほとんど体感していない。1990年代半ばの学生時代には未曾有の就職氷河期に直面。社会人になってからも、大企業ですら経営が安定しない現実を見せつけられた。
2014/12/8 01:15 更新
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