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学徒出陣と大学を考える講演会12月7日 18時44分
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来年は戦後70年で、太平洋戦争中の学徒出陣と当時の大学の在り方を考える講演会が7日、東京大学で開かれました。
学徒出陣は太平洋戦争のとき、多くの大学生などが学業の志半ばで戦地に赴いて命を落としたもので、当時の大学の在り方について考える講演会が7日東京大学で開かれ、学生や研究者などおよそ60人が出席しました。
この中で学徒出陣について研究している慶応大学の白井厚名誉教授が「厳しい思想統制があったとはいえ、大学は学生を激励して戦場に向かわせた責任がある」と述べ、「終戦後も亡くなった学生の調査や追悼行事を行う大学は少なく、大学自身がこうしたことを省みていないことが問題ではないか」と指摘しました。
講演会に参加した19歳の女性は「戦争を繰り返さないためには遠い過去のことだと思うのではなく、私たちの世代がもっと戦争について知ることが必要だと思う」と話していました。