高専実習'2013

  • 実習テーマ名 : 「組み込みシステムの開発」
  • 実施期間 :
    1. 期間1:2013/8/26~8/30
    2. 期間2:2013/9/2~9/6
  • 実施場所 : 豊橋技術科学大学
  • 参加人数 : 合計3人

概要

2013年度の高専実習の一環として、本研究室は「組み込みシステムの開発」をテーマに実習を行いました。 スタンドアローンで動作する教育・研究用の小型 PC「MieruPC」を利用して、組み込みシステムの開発を体験することで、 情報工学の基盤技術に対する理解を深めることを目標としています。

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実習環境

  • 1人1台のMieruPCを使用
  • Windows XP上にVirtualBoxをインストールして、VirtualBox上でCentOSを動作させて使用
    • クロスコンパイルはCentOS上で行った
    • SDへのバイナリの書き込みは、Windows XPを経由して行った
      ※CentOS上から直接SDライターを用いて書き込むと、MieruPCがバイナリを実行できなかったため
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実習手順

  1. 基本操作の説明(MieruPCのウェブサイトに公開されているセットアップ方法などのスライドを使用)を受けながら、実際に操作を行った。
    • サンプルとして提供されているプログラムをクロスコンパイラでコンパイルし、SDに書き込み、実際にMieruPC上で動作を確認した。
  2. サンプルプログラムを自由に実行してもらい、MieruPC上に実現したいシステムを考案した。
  3. 自力でサンプルプログラムを解析しながら、プログラム開発を行った。
  4. 最終日に、実習内容に関するレポートを提出してもらい、成果報告会を実施した。

今回の高専体験実習は、教員1人とTA3人により準備、進行を行った。 実習中ではプログラムの進行具合を確認、実習生の分からない点などのフォローを行った。 また、研究室の雰囲気を直接知ることができる環境(学生居室)にて、実習を行った。

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作成したアプリケーション

本実習で、参加した学生が作成したアプリケーションを紹介します。

  • ミニゲーム集
    egg catch!char count
    • 学生のコメント :

      2つのミニゲームが遊べるプログラムを作成しました。最初の画面はゲームの選択画面で、カーソルを動かしてゲームを選択します。 「egg catch!」は、上から落ちてくる2色の卵を集め、ptを0にする赤い卵を避けながらptを稼ぐゲームです。 「char count!」は、右から流れてくる似ているアルファベット数種類から、指定された文字のみカウントするゲームです。

    • ソースコード
  • 詰将棋プログラム
    詰将棋プログラム詰将棋プログラム
    • 学生のコメント :

      詰将棋プログラムを作成しました。詰将棋は王手をかけ続けて王を追い詰めるゲームです。 相手の動きも考えないと勝つことができません。

    • ソースコード
  • point catch
    egg catch!char count
    • 学生のコメント :

      作成したゲームは、昔のファミコンなどにありがちな単純明快なものです。 画面の端などで反射しながら進んでくるボールを自分が操作するゲートに入った瞬間、ボタンを押すことで得点を得られます。 LEVELによって速度やゲートの大きさも変わり短時間で楽しめるゲームとなっています。

    • ソースコード
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感想

  • 良かった点
    • 気軽に尋ねることが出来た
    • 自分の行いたいプログラムを考えて作ることができ、充実した実習を行うことができた
    • C言語の考え方を自分の中で理解できた
  • 残念だった点
    • 特になし。
  • 実習について一言
    • 自由課題の作成に時間を掛け過ぎて、Verilog HDLによるハードウェア開発に掛ける時間が少ししかなかったことが残念だった。 結局ハードウェア開発はほとんど出来なかったが、シミュレーション自体は家でも出来るので、帰ってから自分の興味のある回路の作成などをしてみたい。
    • 最初c言語の知識だけでできるか不安でしたが優しく先生、先輩が教えてくださり充実した、体験学習を行うことが出来ました。
    • 本実習では、C言語について自分で考え自分で処理し、考え方がわからないときは、先輩に相談するというスタイルで、5日間を通りました。 ただ、意外にC言語でできないことはなく実習中は、物理を解いているような数学を解いているような感覚でゲームを作成しました。 「一気に頭がよくなった。」そんな感じがする5日間でした。
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要望

  • 全体
    • 簡単な課題をいくつか用意して欲しかった
    • 最初の一回だけ、TAにサンプルプログラムのコンパイルから実行までをしてもらいたかった
    • 実習だけでなく研究内容について聞く機会が少し欲しかった
    • 簡易型スクリーンエディタの課題について、ヒントが与えられると良いと思った
  • 事前準備について
    • サイトに書かれていることだけで十分だと思った。
    • C言語の準備ができていれば十分だと思った。
    • 「このようなゲームプログラミングができる」という動作中の写真がサンプルと一緒にあれば、MieruPCがどういうものか予想ができると思った。
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総合評価

受講生のみなさんに各項目について評価を行っていただいた結果です。
(値は小さいほど満足度や達成度が低く、大きいほど高いことを表しています。5段階評価です。)

  • 実習に対する満足度:5(3名)
  • 課題の達成度:4(3名)
  • 実習時間について:不足(2名),十分(1人)
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