高専実習'2011
- 実習テーマ名 : 「組み込みシステムの開発」
- 実施期間 : 2011年8月22日~26日の5日間
- 実施場所 : 豊橋技術科学大学
- 参加人数 : 10人
概要
2011年度の高専実習の一環として、本研究室は「組み込みシステムの開発」をテーマに実習を行いました。 スタンドアローンで動作する教育・研究用の小型 PC「MieruPC」を利用して、組み込みシステムの開発を体験することで、 情報工学の基盤技術に対する理解を深めることを目標としています。
実習環境
- 1人1台のMieruPCを使用
- Windows XP上にVirtualBoxをインストールして、VirtualBox上でCentOSを動作させて使用
- クロスコンパイルはCentOS上で行った
- SDへのバイナリの書き込みは、Windows XPを経由して行った
※CentOS上から直接SDライターを用いて書き込むと、MieruPCがバイナリを実行できなかったため
実習手順
- 基本操作の説明(MieruPCのウェブサイトに公開されているセットアップ方法などのスライドを使用)を受けながら、実際に操作を行った。
- Verilog HDLで記述された回路をISE WebPack 11.1を用いて実際にコンパイルし、完成した回路情報をMieruPCにダウンロードした。
- サンプルとして提供されているプログラムをクロスコンパイラでコンパイルし、SDに書き込み、実際にMieruPC上で動作を確認した。
- サンプルプログラムを自由に実行してもらい、MieruPC上に実現したいシステムを考案した。
- 自力でサンプルプログラムを解析しながら、プログラム開発を行った。
- 最終日に、実習内容に関するレポートを提出してもらい、成果報告会を実施した。
今回の実習は、教員1人、TA8人で準備、進行を行った。 基本的に、実習中はプログラムの進行具合の確認のみを行った。 実習生は高専生ということもあり、ほぼ自力で実習をこなすことができていた。
作成したアプリケーション
本実習で、参加した学生が作成したアプリケーションを紹介します。
- エディタ
- カタカナ、アルファベットの入力とvi風のコマンド
- ソースコード
- 時間制落ちものゲーム
- 持ち時間制で落ちてくる数字をとると持ち時間が増減する
- ソースコード
- RPGゲーム
- ダンジョン探索を行い、下の階を目指す
- ソースコード
- 落ちものパズルゲーム
- ブロック3つ揃えたら消える。妨害ブロックも落ちてくる
- ソースコード
- RPGゲーム
- ダンジョンを探索し、次のフロアを目指す
- ソースコード
- ミニゲーム
- ハノイの塔、2択ゲーム、ビンゴ
- ソースコード
- 電卓
- 整数の四則演算、実数の加減算が行える
- ソースコード
- 関数電卓
- 四則演算、べき乗、階乗が計算できる
- ソースコード
- シューティングゲーム
- 縦型シューティング。難易度設定ができる
- ソースコード
- ナンプレ
- 6つのナンプレを解け、ヒント機能がある
- ソースコード
感想
- 良かった点
- 自由に作りたいものが作れてよかった。
- 実習は自分の思っていたものを作ることができので楽しかった。
- 自分のやりたいことができて良かった。
- 残念だった点
- 実習者同士の関係をつくる機会がなくて残念だった。
- もう少し課題をこなしたかった。
- MieruPCにSDを入れたりスイッチを入れるのが若干不便に感じた。
- LCDがシリアルだったのでとても遅いと感じました。
要望
- 全体
- MieruSDKを使いたかった。
- 開発環境についてもっと詳しく説明がほしい。
- もっとサンプルがほしい。
- 課題がもっとあったほうがいい。
- 使用できる型を明記してほしい。
- mieruPCのマニュアル(math.hが使えるかどうかとか)。
- マウスがあればよかったと思う。
- チーム開発とかあれば楽しいと思います。
- 従業のように講義があり、1つのテーマに関して少しずつ実習していく形式も良いと感じた。
- 講義の時間があるとよかった
- 事前準備について
- しっかり案をまとめておかないと時間が足りない事態になることがあるので実習開始前から考えておくといい。
総合評価
受講生のみなさんに各項目について評価を行っていただいた結果です。
(値は小さいほど満足度や達成度が低く、大きいほど高いことを表しています)
実習風景
実習風景の写真になります。