高専実習'2010

  • 実習テーマ名 : 「組み込みシステムの開発」
  • 実施期間 : 2010年8月9日~13日の5日間
  • 実施場所 : 豊橋技術科学大学
  • 参加人数 : 10人

概要

2010年度の高専実習の一環として、本研究室は「組み込みシステムの開発」をテーマに実習を行いました。 スタンドアローンで動作する教育・研究用の小型 PC「MieruPC」を利用して、組み込みシステムの開発を体験することで、 情報工学の基盤技術に対する理解を深めることを目標としています。

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実習環境

  • 1人1台のMieruPCを使用
  • Windows XP上にVirtualBoxをインストールして、VirtualBox上でCentOSを動作させて使用
    • クロスコンパイルはCentOS上で行った
    • SDへのバイナリの書き込みは、Windows XPを経由して行った
      ※CentOS上から直接SDライターを用いて書き込むと、MieruPCがバイナリを実行できなかったため
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実習手順

  1. MieruPCのウェブサイトに公開されているセットアップ方法などのスライドを用いて、基本操作をプロジェクタで説明しながら、実習生に同じ操作を行ってもらう。
    • Verilog HDLで記述された回路をISE WebPack 11.1を用いて実際にコンパイルし、完成した回路情報をMieruPCにダウンロードする。
    • サンプルとして提供されているプログラムをクロスコンパイラでコンパイルし、SDに書き込み、実際にMieruPC上で動作を確認する。
  2. サンプルプログラムを自由に実行してもらい、MieruPC上に実現したいシステムを考案してもらう。
  3. 自力でサンプルプログラムを解析しながら、プログラム開発を行う。
  4. 最終日に、実習内容に関するレポートを提出してもらい、成果報告会を実施した。

今回の実習は、教員1人、TA4人で準備、進行を行った。 基本的に、実習中はプログラムの進行具合の確認のみを行った。 実習生は高専生ということもあり、ほぼ自力で実習をこなすことができていた。

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作成したアプリケーション

本実習で、参加した学生が作成したアプリケーションを紹介します。

  • シミュレーション・ゲーム
  • タイピング・ゲーム
  • インタプリタ
  • 逆ポーランド風電卓
  • 落ち物パズル・ゲーム
    • サンプルプログラムを編集。ルールを4つつなげて消すゲームに変更
    • ソースコード
  • シューティング・ゲーム
  • シューティング・ゲーム
    • 画面上部の壁を破壊する。自機が障害物に接触or自陣の壁が破壊されるとGameOver
    • ソースコード
  • ペイント
  • ホッケー・ゲーム
    • バーの長さが変えられたり、ボールのスピードなども変化
    • ソースコード
  • 電卓
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感想

  • 良かった点
    • 実習は非常に楽しかった。
    • 自由課題が良かった。
    • 自分のやりたいことができて良かった。
    • 自分の技術に合っており、個人の発想を生かすことができた。
    • サンプルプログラムがいっぱいあって参考になった。
    • 長いプログラムを組むことがなかったので新鮮だった。
    • 最初の課題が難しすぎず、そのあとの自由課題につながってよかった。
    • 同じ課題を5日間やり続けることが新鮮で楽しかった。
    • 機能をどんどん付け加えられて楽しかった。
    • 頼りになる先輩ばかりでよかった。
    • 空調も効いていて集中できる環境だった。
    • 先輩の研究プレゼンでどのような研究をしているかわかってよかった。
  • 残念だった点
    • サンプルプログラムから使い方を理解するのは大変だった。
    • プログラム上のミスを1つだけ発見できず残念。
    • 実習時間が短い。
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要望

  • 全体
    • MieruPCから音を出せるようにして欲しい。
    • いちいちSDに入れるのが面倒。
    • MieruPCのLCDをもっと大きくして欲しい。
    • 授業のような講義が欲しい(初日など)。
    • 実習生全員で大きな1つのプロジェクトを行い1人1人作業分担する。
    • MieruPCの内部やFPGAなどハードウェアについてもっと説明して欲しい。
    • サンプルプログラムの解説があると良かった。
    • MieruPC上で動くエディタ。
    • 実習期間を1日から2日にして欲しい。
    • 作成したものが家のPCで動くといい。
    • 関数の動作、引数、戻り値などが書かれたマニュアルがあると良い。
    • もっと交流する場が欲しかった。(先生,先輩,他学校の生徒etc)
  • 事前準備について
    • 自由課題ゆえに、事前にどんなものを作ろうか考えておくことができれば、充実した実習になりそう。
    • サンプルコードを実行できず残念。
    • MieruPCの外見図を研究室の専用ページで見られるようにして欲しかった。
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総合評価

受講生のみなさんに各項目について評価を行っていただいた結果です。
(値は小さいほど完成度や満足度が低く、大きいほど高いことを表しています)

               

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