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六ヶ所村の再処理工場 活断層の現地調査開始
12月1日 20時30分

青森県六ヶ所村にある使用済み核燃料の再処理工場について、原子力規制委員会は稼働の前提となる審査で議論になっている、工場近くを走る活断層の規模を調べるため、地質学の専門の委員らが1日から現地調査を始めました。

六ヶ所村の使用済み核燃料の再処理工場の事業者の日本原燃はことし1月に、工場の稼働の前提となる、規制基準に適合するかどうかの審査を原子力規制委員会に申請しています。
工場のおよそ4キロ北東には「出戸西方断層」という長さ10キロ程度とみられる活断層があり、審査では、断層の南の端がどこまで伸びているかが議論されています。原子力規制委員会は活断層の規模を調べるため、1日から2日間の日程で再処理工場の周辺で現地調査を始め、地質学を専門にする石渡明委員などが断層の南端とされる場所を訪れました。
この場所では、日本原燃がことし9月に地質調査を行い、委員たちはおよそ1万年前までに活断層が動いたことで地層の段差が4メートルほどできていることを確認しました。
日本原燃は断層の南端とされる場所からさらに南におよそ1キロ離れた場所でも地質調査を行っていて、先月まとめた中間報告では、「断層がさらに南に伸びることをうかがわせる証拠はなく、再処理工場で想定される最大の揺れの大きさには影響を及ぼさない」と主張しています。
原子力規制委員会の石渡委員は1日の調査を終えたあと、「事業者の説明はおおむね納得できたが、出戸西方断層がどこまで続いているかは、現在行われている音波探査などの地下構造のデータを含めて慎重に判断したい」と述べました。

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