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胃がん検診、内視鏡を推奨へ- ガイドラインの暫定版第2版を公表
2005年版以来、初めて改訂されるとして注目を集めていた「有効性評価に基づく胃がん検診ガイドライン」の暫定版第2版が公表され、パブリックコメントの募集が開始された。募集期間は今月25日まで。暫定版第1版との大きな相違点は、内視鏡検査の推奨度が「推奨グレードI(対策型検診としては推奨しない)」から「推奨グレードB(対策型・任意型検診、共に推奨する)」に引き上げられたこと。昨年8月に開催された第1版の公開フォーラムやパブリックコメントを基に、再検討が進められていた。【坂本朝子】
胃がん検診ガイドライン暫定版第2版
ピロリ菌や内視鏡検査はなぜ推奨されない?(2013/12/29)
暫定版第2版では、内視鏡検査は「複数の観察研究において死亡率減少効果を示す相応な証拠がある」と記載された。
一方で、「偽陽性、過剰診断のほか、咽頭麻酔による前処置や穿孔・出血など検査による偶発症があり、重篤な死亡例もあり得る」とし、重篤な偶発症に適切に対応できる体制が整備できないうちは実施すべきではないと明記された。また、「検査対象は50歳以上が望ましく、検診間隔は2−3年とすることができる」とし、精度管理体制の整備と共に、不利益についての適切な説明を行うべきとされた。
また、本ガイドラインは、公表後5年以内に新たに得られた研究成果を加え、死亡率減少効果や不利益に関する証拠を再検討し、更新ガイドラインを作成予定だという。ただし、今回追加された韓国の症例対象研究が現在は報告書での公表にとどまっているため、ピア・レビュー(同僚審査)を経た論文が公表されれば、そのタイミングで再度検討するとした。
今月22日には、国立がん研究センター築地キャンパス内にある国際研究交流会館で公開フォーラムが開催される予定。
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( 2014年12月05日 16:48 )
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