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【サッカー】浦和、“70分間”天下 槙野の頭で先制も逆転許す2014年12月7日 紙面から
◇J1最終節 名古屋2−1浦和名古屋に追いつかれ、追い越された。G大阪に最大勝ち点差14をひっくり返されての非情の終戦。DF那須はひざまずき、両手で顔を覆った。MF梅崎のほおには大粒の涙がつたい、流れ落ちた。MF柏木の表情は青ざめ、まるで悪夢にうなされているようだった。 「涙も出ないくらい、訳が分からない。混乱している。2週間くらい落ち込ませてください…」 開始2分。柏木の左CKからDF槙野が頭で決めた。勝って、天命を待つ。そんな追う者の強みが待望の先制点を呼んだ。そこから一気呵成(かせい)−。なのに、なぜか停滞した。攻撃を組み立てられず、消極的なプレーの連鎖によってミスの山を築いた。 重い試合、息詰まる展開。それでもいい。勝てば、頂点に手が届くはずだった。 分岐点は後半27分だった。牟田に浴びた、想定外の同点被弾。そこで耐え、我慢できれば勝機はまだつながっていた。だが、ペトロビッチ監督の言葉が皮肉にもわずかに残っていた「首の皮」をはがし、落とした。 ベンチサイドの槙野を呼びつけ、徳島−G大阪戦の経過を伝えた。試合前日、セルビア人指揮官は「他会場がどうなろうと、勝つためにやるだけだ。(G大阪戦の経過を)私も選手も知る必要はない」と胸を張って豪語していたのに、あっけなく前言撤回。監督の焦り、不安はチームに伝染し、沈んでいった。 「ガンバが0−0という経過を受けて、みんなに伝えた。そこから落ち着きがなくなり、ミスをして失点してしまった」(槙野)。後半44分、MF鈴木のミスパスからFW永井にとどめ弾を突き刺された。手にしかけた「王座」が霧散した瞬間だった。 「断トツで優勝できる可能性を秘めたチーム」(那須)が、2年続けて終盤に大失速。「時として説明ができない。それがサッカーだ。不満があるなら、クラブ、選手ではなく、私に向けてほしい。今季の活躍は称賛に値する」。ペトロビッチ監督の言葉は最後までむなしく響いた。 (松岡祐司) PR情報
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