大田、トークショウで告白「実は３月に車上荒らしにあってました」

　巨人の大田泰示外野手（２４）が６日、「ノーモア車上荒らし」を誓った。「日テレＧ＋　ジャイアンツトークショー」（ＣＳ放送・日テレＧ＋で１月１１日午後１０時から放送）の収録に藤村とともに参加。今年３月に車上荒らしの被害にあっていたことを告白した。また司会を務めた長嶋一茂氏（４８）からリクエストされ、来季の目標として３０本塁打に挑戦する決意を示した。

　衝撃の告白だった。質問コーナーの中で「最近買った高いもの」を尋ねられた大田は、一瞬考えると、こう語り始めた。

　「ゴルフバッグです。実は３月のオープン戦のときに、車の窓ガラスが割られて、ゴルフ道具一式がなくなっちゃって…」。まさかの展開に、約２００人のＧ党が集まった会場も静まりかえった。

　事件が起きたのは、今年の３月１１日。翌日にロッテとのオープン戦（ＱＶＣ）を控え、千葉市内のホテルに向かおうと、自宅近くの駐車場に行ったとき、後部座席の窓ガラスが割られていることに気づいた。盗まれたものはゴルフ用具一式。被害総額は不明だが「自分の体に合わせて作ったドライバーとかもあって、気に入っていたんですけど…」。

　ショックのあまり、その場で２分ほど立ち尽くしたという。警察に被害状況は伝えたが、戻ってはこなかった。その影響か、開幕直後は調子が上がらなかった。

　以前から「乗りもの」に相性が悪い。１３年１０月にはジャイアンツ寮からＧ球場に自転車で向かう途中、雨でぬれた地面にスリップして転倒。手足にかなりの打撲と擦り傷を負った。それでもこの一件を機に、「窓から見える位置に荷物を置かないようにしたり、意識するようになりました」と防犯へ対策は万全。これで来季は、心おきなくスタートダッシュが切れるはずだ。

　「最悪」の始まりだった今季だが、終盤にプチブレーク。出場機会を増やした。代打で出場した９月１７日の広島戦（マツダ）では低めの変化球を左手一本ですくうようにして、左翼席へ逆転２ランを放った。「大振りしなくなりました。まだとらえる確率は低いですけど、手応えはつかんできています」と、来季は開幕スタメンを視野に入れている。

　トークショー中には司会役の一茂氏から「来季は数字で言えば、３０本は打って欲しい」とエールを送られ、「目指すところはそこになると思うので、達成できるように頑張ります」と力強く言い切った。車もレギュラーも、ガッチリ守りきる。（井上　信太郎）