JR山田線三鉄への移管案 宮古市長前向き
東日本大震災で被災し運休中のJR山田線(宮古−釜石間)を第三セクター三陸鉄道(宮古市)に移管する案で、山本正徳宮古市長は移管案を受け入れる意向を固めた。5日夜の住民説明会などで、前向きの姿勢を示した。
山本市長は同日の定例記者会見で「鉄道を通す方向に持って行くべきではないかと思っている」などと述べていた。
JR側が地元に支払う移管一時金を5億円から30億円に増額したことについて「これ以上望んだらJRが(移管を)撤回するかもしれない」と歩み寄りに理解を示した。
5日夜の住民説明会は宮古市民総合体育館であった。参加者からは「早期開通はもちろんだが、利用促進策もしっかり考えてほしい」などの意見が出た。
市長は「一日でも早く復旧をという熱意を感じた」と話した。市は10日開会の市議会12月定例会にJR側の提案を報告。議論を踏まえ、今月末の首長会議で受け入れ意向を表明する見通し。
2014年12月07日日曜日