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ウクライナ 停戦合意徹底へ今週にも協議12月7日 8時58分
停戦に合意したあとも戦闘が続くウクライナ情勢を巡って、ウクライナ政府と親ロシア派の代表が今週にも協議することになり、戦闘の停止につながるのか注目されます。
ウクライナでは、ことし9月に停戦合意が成立したあとも政府軍と親ロシア派の間で戦闘が続いており、停戦合意の徹底が大きな課題となっています。
こうしたなか、ウクライナのポロシェンコ大統領は6日、記者団に対し、ウクライナと親ロシア派、それにロシアとOSCE=ヨーロッパ安全保障協力機構の代表が今月9日に隣国のベラルーシに集まり、停戦合意について協議すると明らかにしました。
そのうえで「9日から戦闘が停止されるだろう。私は楽観的だ」と述べ、協議を経て停戦合意が徹底されることに自信を示しましたが、親ロシア派の幹部は開催日程を巡って調整が続いているとしています。
一方、ロシアのプーチン大統領とフランスのオランド大統領は6日、モスクワで会談し、ウクライナの政府軍と親ロシア派の双方が一刻も早く戦闘を停止する必要があるとの認識で一致しました。
会談のあと、オランド大統領はフランスのメディアに対して「停戦合意が再確認された場合、われわれは一歩前進することになる」と述べて、近く行われる協議に期待を示しました。
これに対してプーチン大統領は、記者会見で「ウクライナ政府は封鎖をやめるべきだ。さもなければ、領土の保全は難しい」と述べ、親ロシア派が掌握する東部の地域からすべての行政機関を撤収し、銀行業務を停止するとした大統領令を批判し、撤回するよう求めました。