川端俊一
2014年12月7日00時59分
東日本大震災の津波で児童の7割が犠牲になった大川小学校(宮城県石巻市)の卒業生6人が6日、東京都内で開かれたシンポジウムで、被災した校舎の保存を訴えた。あの日を語り継ぎたい、との思いからだ。
「映像で伝えるのは簡単だけど校舎があるのとないのとでは伝わり方が違う。風化させてはいけない」と同小で妹を亡くした佐藤そのみさん(18)。紫桃(しとう)朋佳さん(16)も妹を亡くした。「思い出の校舎がなくなるのは大川っ子として黙っていられない。見るだけで学べる場所にしたい」
学校で津波に襲われて助かった只野哲也さん(15)は「なぜ命を守れなかったのか。忘れないためにも校舎は残して」と語った。
朝日新聞デジタルをフォローする
PR比べてお得!