工藤隆治 大平要
2014年12月7日05時28分
タカタ製エアバッグが破裂した時の衝撃について、朝日新聞は生々しい証言を得た。廃車の解体中、金属片が飛び散り、フロントガラスが大破した。海外では少なくとも3人が死亡。同社製エアバッグをめぐるリコール(回収・無償修理)対象車は、国内だけで300万台に達する見通しだ。
11月6日午後、岐阜県関市の「廃車ドットコム岐阜」武芸川(むげがわ)工場。2003年製造のトヨタ自動車「WiLLサイファ」から銃の発砲音のような乾いた音が響いた。解体前にタカタ製の助手席用エアバッグを作動させると、エアバッグをガスでふくらませるインフレーター(膨張装置)が破裂した。
フロントガラスは助手席の前がクモの巣状にひび割れ、大きくゆがんで穴が開いた。エアバッグはぼろぼろになり、インフレーターの容器が最大20センチほどの金属片となって散らばり、車内に転がっていた。近くの作業員にけがはなかった。
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朝日新聞社会部
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