[スポニチ]なぜ?G大阪 降格圏から驚異的な勝ち点積み上げ大逆転Vの要因
http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2014/12/06/kiji/K20141206009412650.html
 9年ぶり2度目の優勝が決まると、丹羽と岩下は大粒の涙を流し、宇佐美は一目散にサポーター席へと駆け寄った。

 徳島と敵地で引き分け、前節まで勝ち点で並んでいた2位・浦和の試合が終了するまでしばし待たされた後での優勝決定。ナビスコ杯に続く今季2冠目を獲得したG大阪の長谷川健太監督(49)は「勝って終われば、もっと最高だったのかもしれないけれど、1年間皆で戦ってきてこういう結果を得ることができたので…ホッとしています」と会心の笑みを見せた。

 ワールドカップ(W杯)ブラジル大会開催によるリーグ中断前の5月は、降格圏の16位。浦和とは勝ち点14差がついていた。だが、中断明けの7月にいきなり5連勝すると、2戦勝ちなしの小休止の後で今度は7連勝。7月以降は15勝3分け2敗と驚異的なペースで勝ち点を積み上げた。

 日本のサッカー史に残る大逆転V。その要因を問われた長谷川監督は「本当に選手たちがよく頑張ってくれたと思うし、スタッフが一つになって支えてくれた。クラブは本当に支援してくれたと思うし、何よりサポーターが苦しい時期にも応援してくれた」と“チーム一丸”を強調し、「中断前はまだまだJ2のチームだなと感じたが、中断明け以降は頼もしくなったと感じた」と史上2チーム目のJ2から昇格して即J1制覇の偉業を振り返った。

 これで今季2冠が確定し、今月13日には3冠目と懸けてJ2山形と天皇杯決勝戦(日産ス)で対戦する。「1週間あるので、しっかり休んで、次の天皇杯にしっかり準備したい」と長谷川監督。その目にはキラリと光るものがあった。


ガンバはワールドカップの中断を境に、得点力、守備力ともに劇的に改善。
平均1.0点だった得点は2.3点になり、平均1.4点だった失点は0.6点に。


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ガンバの守備力向上に関するNHK-BS「Jリーグタイム」でのインタビューがこちら。

アナ: 数字の面を見ると、前半戦と後半戦で、得点は倍増で失点は半減。降格してしまった一昨年は失点の数が多かった中で、長谷川監督が就任されてから守備の建て直しという話をよく伺いましたし、選手からも守備面を植えつけてもらったという話がありますが、長谷川監督、何をされたんですか?

長谷川監督: 何をしたんですかね?普通にやっただけです。練習から非常に意欲的に取り組んでくれたのがよかったです。

アナ: 遠藤さん、長谷川監督の守備対する指導の仕方はどうですか?

遠藤: 的確ですし、実際失点も減ってきたので、それとともに自信もつきました。

アナ: 今野さん、当然これまでも守備をしっかりやろうとしてやってきたわけですが、今シーズンこれだけ結果につながったのはどうしてですか?

今野: 健太さんがポジショニングというのにこだわりがあって、非常に細かいですし、大勝した試合でも修正点を与えてくれるので、選手としてはすごく分かりやすかったです。

アナ: 前の選手として守備のことをいろいろ言われるのは、宇佐美さんはどうですか?

宇佐美: いや、ありがたいというか、事細かにポジショニングを言ってもらえるので、ありがたいです。

アナ: 東口選手が加入したことが大きいということを選手からも聞くのですが、ご本人としてはいかがですか?

東口: シーズン序盤は結構失点もして、自分のミスで入られれたりもしてたのできつかったですが、中断明けからチームも安定して、自身の調子も上がってきたので良かったです。

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ワールドカップ中断前(第14節)は降格圏の16位だった順位は、ワールドカップ中断明けからぐんぐん順位を上げて、第33節にはついに首位を奪取。
結局、そのまま首位を守り、9年ぶりのJ1制覇となりました。

http://www.j-league.or.jp/standings/graph_j1.html
 
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今年のJ1リーグ戦は、ガンバの年間を通した大逆転のドラマだったといえます。
1ステージ制最後の2014年シーズンを締めくくるにふさわしい優勝劇でしたね。

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