待ちに待った冬のボーナスシーズン! コスメ好きにとっては、狙っていた新製品や憧れコスメのお得なコフレをチェックして大人買いしたりと、至福の季節でもありますよね。長い休暇をじっくりと自分お手入れに費やす「おこもり美容」に励む人も多いのでは!?


ところで、これだけ星の数ほどあるコスメの中から、自分の要求に適った製品を選ぶのはとても難しいこと。雑誌やクチコミで気になる製品はあるけれど、本当に価値ある品なのか? 美容部員さんや広告の謳い文句は魅力的に語りかけてくるけれど、どこまで信じて大丈夫なの?

そんな時におすすめしたいのは、コスメの成分表示をチェックすること。日本では薬事法によって、化粧品の全ての内容成分を配合量の多い順に製品本体や箱に表示することが義務づけられています(医薬部外品では例外あり)。そう、コスメのボトルや箱の裏に細かく印字された、あの呪文のような成分名です!

「えー、でも化学名称は難しいし、わけわかんない…」ですよね。でも、覚えておくべきことはほんのわずか。ちょっとしたポイントをおさえておけば、ある程度はコスメの中身が見抜けるようになります。

まず、製品のウリとなっている成分(わかりにくい場合は、店員さんにそれとなく聞いてみましょう)が、きちんと成分表の中核に位置するかどうか。基材(テクスチャーのベースとなるもの)の水分、油分より多くなることはないとしても、あまり微量では効果を疑いたくなるもの。

次に、肌によろしくないとされる防腐剤の種類や配合濃度をチェック。防腐剤としてよく登場するパラベンやフェノキシエタノールが成分表示の中盤に来るようなら、要注意です。

パラベンに至っては、長期間の使用による肌への悪影響が指摘されており、海外ではパラベンフリーをポリシーとするブランドも増えているようです。

さらに、ナチュラルコスメをうたっているのに、成分表にはケミカルな原材料が大部分を占め、最後の方にちらりと植物エキス名称が申し訳程度に入っているといった場合、私だったらご遠慮します。

逆に、基材となる「水」の代わりに、希少価値の高いハーバルウォーター(植物を蒸留して得られる水)を使っていたりすると、かなり高ポイント。

同様に、油分も鉱物由来のグリセリンやセタノール、動物由来のラノリンよりは、肌への栄養価の高いシアバター(シア脂)やココナッツオイル(ココヤシ脂)、アルガンオイルなどがメインに登場するとうれしいですね。

他に覚えておきたいのは、石油系の界面活性剤(スルホン酸ナトリウム、ラウリル硫酸アンモニウムなど)やアルコール(エタノールと表示)といった、肌への刺激になりやすいもの。ただし、これらのものは全てが害悪とは限らず、品質安定のために有効な場合もありますので、あくまで「高配合のものは避ける」くらいのスタンスがよさそうです。

自分の肌に使うものだから、食べる物と同じように成分についての知識をもって、ある程度は自分で価値判断ができるようになりたいものですね。
(Kikka)