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世界の温室効果ガス「宇宙から監視可能に」
12月7日 5時03分

世界の温室効果ガス「宇宙から監視可能に」
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環境省などが、温室効果ガスの観測衛星「いぶき」で世界の二酸化炭素の濃度を観測し、分析した結果、大都市などで濃度が高くなっていたことが分かり、環境省などは「今後、さらに精度を高めれば、宇宙から世界の温室効果ガスの排出を監視できるようになる」としています。

「いぶき」は、環境省と国立環境研究所、それにJAXA=宇宙航空研究開発機構が共同で開発した、温室効果ガスを専門に観測する世界で初めての人工衛星で、5年前に打ち上げられました。
環境省などはおととし12月までの3年半に「いぶき」が観測したデータを基に、化石燃料の消費など、人間の活動によって二酸化炭素の濃度が高くなっている地域の分布を分析しました。
その結果、アメリカのロサンゼルス、中国の北京に近い河北省の張家口市、インド東部のコルカタ、それにサウジアラビア北西部などで、濃度が高くなっていることが分かりました。
環境省などは、人口が密集する大都市や、火力発電・油田の開発など産業活動が盛んな地域で濃度が高くなっているとみています。
一方、日本についてはデータの不足で、分析できなかったということです。
環境省などは「今後、さらに観測データの精度を高めれば、宇宙から世界の温室効果ガスの排出を監視できるようになる」としています。

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