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最終更新:2014年12月2日(火) 21時0分

米映画会社にサイバー攻撃 “正恩氏やゆ”で報復か

米映画会社にサイバー攻撃 “正恩氏やゆ”で報復か

 アメリカで近く話題の映画が公開されます。登場人物は金正恩(キム・ジョンウン)第一書記。下着の女性に囲まれるシーン、バスローブを脱ぎ捨てるシーン、堕落した姿が面白おかしく描かれているうえ、テーマは“暗殺”です。公開を控えた映画会社が北朝鮮によるとみられるサイバー攻撃を受けました。

 アメリカで今月25日から公開予定の映画「ザ・インタビュー」。アメリカのトーク番組の司会者とプロデューサーが、金正恩第一書記の独占インタビューをすることになり、CIA=アメリカ中央情報局から金第一書記の暗殺を持ちかけられるという内容です。

 「2人には地球上で最も危険な国に潜入してもらいます。北朝鮮の人民は、金正恩の言うことを全て信じています」(映画の1シーン)

 ・・・とは言ってもコメディー映画。予告編の映像では、金第一書記が葉巻を吸う姿や晩餐会の様子などが映し出され、贅t$J@83h$V$j$,%3%_%+%k$KIA$+$l$F$$$^$9!#

 こうした中、ソニーグループの映画会社・ソニー・ピクチャーズが先週、大規模なサイバー攻撃を受けていたことが明らかになりました。社内ネットワークが何者かにハッキングされ、CBSテレビなどによると、複数の未公開作品がネット上に流出したということです。

 これを受け、FBIは「悪意のあるソフトウェアが使われた」として、捜査に乗り出したことを明らかにしました。

 「我々の最高首脳部を冒とく、中傷し、敵対行為を働いた犯罪者らは厳しい鉄ついを免れない」

 今年6月、この映画の予告編が公開された際、北朝鮮は強く反発し、「もしアメリカ政府が上映を黙認するなら、無慈悲で断固とした対応措置が取られるだろう」と予告していました。また、先月28日には、「今回の映画を企画、演出し、これに首を突っ込んだクズらは、わが方(北朝鮮)の断固とした懲罰を受けるべきである」と、強い言葉で非難しています。

 今回の事件は、果たして北朝鮮の最高指導者をやゆしたことへの報復なのか、封切りを前にスパイ映画さながらのミステリーが話題を呼んでいます。(02日15:27)

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