Updated: Tokyo  2014/12/07 07:10  |  New York  2014/12/06 17:10  |  London  2014/12/06 22:10
 

ソニーへのハッカー攻撃、映画数本が盗まれた可能性-関係者

Share Google チェック

  11月30日(ブルームバーグ):ソニー の映画部門のコンピューター・ネットワークにハッカーが今月侵入した際に、作品数本が盗まれた可能性がある。事情に詳しい関係者1人が明らかにした。

関係者が匿名を条件に語ったところでは、ブラッド・ピット主演の戦争映画「フューリー」や未公開の「アニー」などがファイル共有サイトに流れている。ファイル共有に関するニュースサイト、トレントフリークによると、「フューリー」は1つのサイトでダウンロードが2番目に多い映画だという。

ソニー・ピクチャーズエンタテインメントへのハッカー侵入は、どくろの絵がコンピューター画面に現れて始まった。どくろの絵にはソニーが「#GOP」によってハッキングされ、要求が満たされなければ、内部データを公開するとのメッセージも残されていた。#GOPは「ガーディアンズ・オブ・ピース」を意味しているとみられている。

ソニー・ピクチャーズは電子メールで配布した発表文で、この窃盗は「刑事問題」に当たるとし、この問題に対処するため司法当局と協力していることを明らかにした。30日の営業時間外にソニーの東京オフィスに電話と音声メールでの取材を試みたが今のところ返答はない。

同関係者によると、ソニーはハッカー攻撃について、北朝鮮による関与の可能性も含めて調査を続けている。ウェブサイトの「Re/code」は29日、米中央情報局(CIA)による金正恩北朝鮮第1書記の暗殺計画をテーマにしたコメディー映画「ザ・インタビュー」の公開予定との時期的な関連性の有無をソニーが調査していると報じた。

同作品は現在、12月25日に劇場公開との広告が打たれているが、北朝鮮が強く非難しており、BBCによると、公開すれば「戦争行為」に当たると北朝鮮外務相報道官が同国政府メディアで発言したという。

原題:Sony’s ‘Fury’ and ‘Annie’ Said Stolen in Studio Cyberattack (1)(抜粋)

記事に関する記者への問い合わせ先:ロサンゼルス Anousha Sakoui asakoui@bloomberg.net

記事についてのエディターへの問い合わせ先: Anthony Palazzo apalazzo@bloomberg.net Rob Golum, Jim McDonald

更新日時: 2014/12/01 07:49 JST

 
 
 
最新のマーケット情報を携帯でご覧いただけます。ぜひご利用ください。