私はずっと雑食でどんなシチュエーションでもキャラの解釈も幅広く萌えられる方だと思っていた。
いつもハマるジャンル自体がマイナーで狭かったので作品が少なく、支部などにあがっていれば
ありがくとりあえず全部読むし、当然ながら狭いジャンルになるのでツイッターでも活動していれば
やがて、そのことから起きる弊害も感じ始めた。
キャラの解釈や萌え方は当然ながら千差万別だ。完全に萌えツボが一致することなんて滅多になくて、
地雷の多い人やCPの固定厨などを除いても、雑食とかなんでも萌えますと言い切っている人にでも、
萌の偏りや好みはある。当然だ。
大手の解釈に周りが合わせる、というのはどのジャンルにもわりとあることだと思う。
私も過去にはまっていたジャンルでそいう雰囲気を感じたことはあった。
けれど、数ヶ月前まで活動していたジャンルはサークルは多くても5つ程度、ツイッターで会話する
同士も10人程度、そういうジャンルで大手もくそもなかった。イベントに出ても一般客はまず来ない。
買いに来るのは知り合いだけだ。その作品は一時期アニメ化していたから、一時期だけ支部ではそこそこに盛り上がりも
したものの、それもほんの一瞬のことで、半年後には作品を上げてもほとんど見向きもされないような状態になった。
そんな中で、総人数10人程度のクラスタの中でもごく一部の人たちがいつもTL上では盛り上がりを見せていた。
正直そのTLは下品で鍵なし垢で朝から晩までABせくろすしろとか、Bを強姦しろとかそういう類のもので、
スルーの上手い人は当たり障りなく接しながら自分はそういうTLはしない、見ないふりをする、
仲間はずれにされるのが怖い人は無理やり話を合わせる、そういう風にそれぞれ自分たちなりの距離感を探りながら
作品やキャラへの萌を維持していた。維持するように努力していた。
その声の大きな人たちのおかげで消えかけたジャンルが持っているのもまた事実だった。
けれど逆に興味を持ってくれた人を引かせているのもまた事実だった。
当人たちはそんなことはお構いなしに独創を続ける。楽しそうだった。
通常のジャンルでは大手の介錯に周りが合わせる、ということが起きている。
大手が特に存在しないこのジャンルでは、TLで声の大きい人が主導権を握っている。
やがて私は辛くなった。
わりとどんな場合でも受け入れることができていた。
そんな私でも限界だった。
でもそれを誰とも会話出来ない。
一部界隈ではもう性格の原型も口調も留めていない、
名前だけがそのまま使われたような話がでも確かに盛り上げっている。
萌え語りが出来ない。
私が限界を感じ始めた頃、別の人が先にジャンルを去っていった。
誰とも萌語りができない、キャラを乏されることに耐えられないと後で私に連絡が来た。
私もジャンルを去ろうと決めた。このままでは大好きだった作品自体を嫌いになってしまう。
そう感じた時には、なんだかもう、作品をみること、そのキャラをみることさえももう
苦手になってしまっていた。
こういうジャンルの去り方は一番悲しい。
これがもし大きなジャンルなら対した問題にはならなかっただろう。
狭すぎるジャンルにはもう手をつけないでおこう。
そう思った。
以前のサイト主体の頃なら、ここまで気にならなかったんじゃないかな。
ツイッター大手がオフでも大手になり、ツイッターで知り合いがいなければ
そして知り合いに合わせた話しか書けない、結果似たような内容の本しかない。
このままそういう傾向がどんどん強くなっていくのかな、と思うと悲しい。