2014-12-07

インターネット上の遺跡幻想郷について

少し古い情報だと埋没していたり消滅していたりということがよくある。

例えばもともとのサイト運営が立ち行かなくなってしまってサービス終了だとか

アップローダーが消えたせいで欲しかった情報が手に入らなかったりとか

本人がいろんな理由で削除したとか(体感的にはこれが最も多い)

法に抵触するため削除されてしまったとか

有用情報へたどり着くための手がかりが消えているだとか

そういうことが結構ある。

それによって誰もが求めるような情報は一瞬で見つかるけど、それほど多くの人が探さな情報を入手するには多くの時間を費やすことになる。

車輪の再発明や諦めるという選択肢が生まれてくる。

それはあんまり良くないことなんじゃないかと思う。

最も生き残りやす情報テキストである

ただしブログはいつの間にかサービス終了されることがある。

から生き残っているブログもあるけど。

それでも突然死ぬことはよくある。

そうして情報遺産となる。

Internet Archivesとかい神サイトによってずいぶん多くの情報保護されているが、それも万能ではない。

数多の有用情報は、大体ハードPC酷使している人のHDDSSDに眠っているのではないかと思う。

個人的にはそれは共有してほしいものだ。

もともとのダウンロードファイル名と一緒にそのファイルを多少のメモとともにどこかにアップロードする・自分PCを定期的にホストとして使用するなど。

僕たちが持っているHDDたちは、自分で考えるよりも結構宝であり資産である

とりわけハードPCを使っている人のものはそうだ。

ニートであっても然りだ。

例えばニコニコ動画マイリストYouTubeお気に入りなんかもそれにあたる。

インターネットブラウザブックマークもそうだ。

もっともそれが必要でない人からすればゴミかもしれないが、必要であるからしたら盲点となっている宝が惰眠を貪っている可能性は極めて大である

インターネットは広大だと思われているが、分野を絞ればそんなに広くはない。

ある程度その分野の知識を得ている人にとっては「あぁコレね。知ってるよ」というものが多い。

おもしろもの有益ものというもの情報が氾濫する世の中でも異常に少ない。

僕たちはそういったおもしろ情報有益情報をただいたずらに消費しているだけど、それって保管するべきなんじゃないだろうかと思う。

たとえそれが違法となろうと、有益情報を後世に伝える義務がある。たとえそれが後世では『そんなのいらんし』と言われるような情報だったとしてもだ。

『非理法権天』という言葉意味を知ればそれが自ずとわかるであろう。

この言葉一つにしたって、あるいは一つの意味情報目録である

これを読まず、僕が書かなかったら一生この言葉を知らぬまま生きていく人もいただろう。

そしてそれは大変おそろしいことだ。

情報大事だ』とは滾々と言い尽くされているけれど、真に理解している人は限りなく少ない。ゼロと言い換えて良い。

『すばらしい情報にはすばらしい対価を』という考え方は古いし、その対価とやらは大体『お金』だ。

お金権力一角に過ぎないし、すばらしい情報はそれだけですばらしい。

自分だけを考えればお金はかなり重要になってくるが、お金重要性はない。

まぁそんな社会的なことははっきり言ってどうでもいい。

僕にとっての重要悲劇は、すばらしい情報があっけなく消え去ってしまっていることである

お金なんかいくら出しても復活し得ないそういう情報である

情報は常に絶滅危惧種であり、考古学遺跡であり、製品であり、原料であり、コピーできる。

すばらしい情報保護されるべきで、広められるべきだ。

すばらしい情報を発信する人物も同様に保護されるべきだ。

抽象的に書きすぎて『なにいってんだこいつ』と思う人が割といると思うけど(というか読んでくれてる人いるのかな)

具体例をあげると例えば『サイト消えたのかよ……はぁ……』というようなものだ。

僕がお願いしたいのは、何も昔からとってある情報放出しろということではなくて、これから手にいれるであろうすべての『すばらしい情報』を今よりもなるべく大切に扱ってくれということだけだ。

個人的にそれが違法だろうが反人道的だろうがやばめのものだろうが、そんなことは考えずに大切にしてほしいけど、別にそれをしろ強制するわけではない。

僕たちが持っている『すばらしい情報』は、実は、本当はもっとすばらしいものから、その価値認識を上書きしてほしいのである

教科書的に言えば『すばらしい情報を大切にしましょう』という一言なんだけど、それを言いたいがために長くなってしまった。

でもすばらしい情報は本当にすばらしいので、本当に大切にしてほしい。主に俺のために。

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