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【政権の是非を問う】=教育再生= 自虐史観、是正できるか 政権の最重要課題に首相の大きな決意

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【政権の是非を問う】
=教育再生= 自虐史観、是正できるか 政権の最重要課題に首相の大きな決意

 では、首相の教育再生の原点はどこにあるのか。

 それは9年に遡(さかのぼ)る。慰安婦問題などの歴史教科書への記述が社会問題化する中、首相は「自虐史観」是正を掲げ、盟友の中川昭一元財務相(21年10月に死去)らとともに「日本の前途と歴史教育を考える若手議員の会」を結成した。

 その後も反日教組の立場で教育界を厳しく批判し、ジェンダーフリー教育の是正などを求めてきた。

 それだけに18年9月に第1次安倍政権が発足すると首相官邸に教育再生会議を設置。連合国軍総司令部(GHQ)の意向で制定された教育基本法を戦後初めて全面改正し、教育の目標には「伝統と文化を尊重し、わが国と郷土を愛する態度を養う」と盛り込まれた。教員免許更新制なども導入した。

 だが、首相は病に倒れ、第1次政権はわずか1年で幕を閉じることになる。首相は、「教育再生は道半ば」と慚愧(ざんき)の念を抱き続けた。

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