• ゴフーとは
  • 誤報を通報

  • 国政
    • 内政
    • 外交・防衛
  • 社会
    • 事件
    • 災害
    • 地域
  • 経済
    • 企業
    • 生活
  • 海外
    • 米国
    • 中国
    • 北朝鮮
    • 韓国
  • トピックス
  • コラム
    • 小川和久
    • 新家竜介
    • 楊井人文
  • 特集
  • 訂正
  • 国政
    • 内政
    • 外交・防衛
  • 社会
    • 事件
    • 災害
    • 地域
  • 経済
    • 企業
    • 生活
  • 海外
    • 米国
    • 中国
    • 北朝鮮
    • 韓国
  • トピックス
  • コラム
    • 小川和久
    • 新家竜介
    • 楊井人文
  • 特集
  • 訂正
ホームコラム読売は本当に誤報を訂正できるか
前へ

読売は本当に誤報を訂正できるか

ogawa_kazuhisa_fb
小川 和久, 2014年12月6日

読売新聞2014年12月1日付朝刊1面

11月27日号で指摘した読売新聞の誤報(編集部注=【コラム】対艦ミサイルに関する読売の誤報参照)について、訂正記事が出るのを待っているところですが、12月1日の読売新聞朝刊は1面に「誤報などについての訂正文は社会面に集約する」とする社告を掲載しました。

この社告は、11月12日付朝刊の社告に基づいた措置で、方向性としては歓迎できるものです。

社告(11月12日付朝刊)は次のように謳っています。

本社『適正報道委員会』を設置 読売新聞社は12月1日付で、正確で信頼される紙面作りのために、編集局内に『適正報道委員会』を設置します。委員会は、調査報道や独自取材などによる重要な記事の掲載前に、その内容が適切であるかどうかを第三者的立場からチェックします。具体的には、重要な記事について、担当部から取材の経緯、内容などを聞き取り、①記事の裏付け取材が十分であるか②取材に基づく事実の評価が妥当であるか――などを検討します。日常の取材活動や紙面作りに関しても、随時、取材部門に助言します。〈37面に新設の理由〉

そこであえて問いたいのです。本当に誤報などをチェックできるだけの能力がある組織なのか、と。

それというのも、新聞社の組織を知る立場から見ると、このような組織には役職だけは一人前だけれども能力的には疑問のある人たちが、いわば「窓際族」の形で配置され、なんの役割も果たさないことが懸念されるからです。

窓際とはいわないまでも、新聞社内で陽の当たらない部署は編集では校閲部などがあります。有能だけれども干された記者、もてあまし者になっている変わり者、無能と烙印を押された記者…などが配置される傾向はなきにしもあらずなのです。新聞社における校閲部の重要性からすれば、これは由々しき問題です。

重要性が明らかな校閲部でもその状態は否めないわけで、××委員会などの組織が「吹きだまり」になる可能性は最初から覚悟し、そのようにならないようにしなければなりません。

やる気がなければ、自社の誤報に厳しく目を配り、「歴史の記録者」(新聞倫理綱領)として訂正記事を、それも社内の抵抗をはねのけてでも掲載するよう主張するなど、できるわけがありません。

まして、日本報道検証機構(Gohoo)のサイトに注意を払うといった意欲的な取り組みなど、生まれようもないでしょう。

私としては、まずは11月27日号で指摘した誤報に対する訂正記事が出るかどうか、読売新聞の社会面を見守りたいと思います。

* 編集注 この記事は、会員制メールマガジン『NEWSを疑え!』第353号(2014年12月4日号)より了承を得て一部転載しました。

<関連記事>

・【GoHooコラム】「対艦ミサイルに関する読売の誤報」(小川和久、11月28日掲載)
・【GoHooトピックス】読売「訂正記事を社会面に集約」 朝日も「訂正報道を改革」明言

(初稿:2014年12月5日 03:21)

タグ: 報道改革, 読売

共有
Tweet

小川 和久

執筆者について
小川 和久

静岡県立大学特任教授、国際変動研究所理事長。

関連記事

日本報道検証機構撮影

読売「民主大物、比例重複相次ぐ」に見る印象操作 自民大物も軒並み重複

【楊井人文】 読売が「民主大物、比例重複相次ぐ『覚悟ない』失望の声」と報じた記事には巧妙な印象操作が疑われる部分がいくつもあった。 ...
Photo by Los688

対艦ミサイルに関する読売の誤報

【小川和久】 陸海空自衛隊の連携の課題を取り上げた記事は、何十年も前の陸海空の縄張り争いに関するステレオタイプの記事を読まされているような後味の悪さがあった。 ...
141117_doshin_12-13

北海道新聞の慰安婦検証特集 生かされなかった朝日の教訓

【楊井人文】 北海道新聞の検証記事は、朝日の検証記事から3か月以上も遅れたが、構成面も内容面も、時間とリソースをどれだけ費やして作ったのか甚だ疑問の残るものだった。 ...
ogawa_kazuhisa_fb

「訂正記事」こそ信頼を生む 今こそ「歴史の記録者」の自覚を

【小川和久】 日本のジャーナリズムは基本的に訂正記事を出すのは恥だと思っている。米国メディアには日本にない「歴史の記録者」としての自覚がある。 ...
fujita_yahoo

追悼 「報道改革」を訴え続けた藤田博司さん

【旧GoHooコンテンツ】 元共同通信論説委員の藤田博司さんが逝去された。藤田さんは、誰よりも深く真剣に、報道の信頼性、質の向上を訴えていた。今こそ耳を傾けるべき藤田さんの「報道改革」の道 ...

キーワード

読売 朝日 毎日 産経 日経 共同 時事 北海道 中日 地方紙 NHK レベル7 レベル6 レベル5 訂正報道あり 慰安婦 衆院選2014 美濃加茂市汚職 報道改革 原発 沖縄 万能細胞 自衛権 TPP 消費税 靖国神社 吉田調書

誤報レベル

読売「与野党が選挙報道要請文」 大半の党「出していない」

産経前ソウル支局長「韓国紙引用」記事で起訴 実際は独自情報も記述

「幼児教育の一部無償化見送りへ」 下村文科相「全くの事実無根」

美濃加茂市長事件 「議会で設備設置提案」 実際は特定せず質問

タカタのエアバッグ問題 「日本でも負傷例」は誤り 日経訂正

「北朝鮮は日本だけ耳を貸す」 米外交官の発言を訂正

美濃加茂市長事件 同席者「見ても聞いてもいない」 報道を否定

美濃加茂市長事件 「賄賂と同額の口座記録が決め手」は誤報

「大学病院の補助金凍結」で一部訂正

小渕氏「議員辞職検討は誤報」 衆院選立候補の意向表明

過去の記事

  • 2014年12月 (7)
  • 2014年11月 (30)
  • 2014年10月 (6)
  • 2014年9月 (6)
  • 2014年8月 (5)
  • 2014年7月 (7)
  • 2014年6月 (5)
  • 2014年5月 (7)
  • 2014年4月 (12)
  • 2014年3月 (5)
  • 2014年2月 (6)
  • 2014年1月 (4)
  • 2013年12月 (9)
  • 2013年11月 (14)
  • 2013年10月 (10)
  • 2013年9月 (5)
  • 2013年8月 (3)
  • 2013年7月 (7)
  • 2013年6月 (8)
  • 2013年5月 (8)
  • 2013年4月 (5)
  • 2013年3月 (3)
  • 2013年2月 (9)
  • 2013年1月 (7)
  • 2012年12月 (4)
  • 2012年11月 (10)
  • 2012年10月 (11)
  • 2012年9月 (7)
  • 2012年8月 (5)
  • 2012年7月 (5)
  • 2012年6月 (2)
  • 2012年5月 (4)
  • 2012年4月 (4)
お問い合わせ(SSL対応)はこちら
一般社団法人 日本報道検証機構

GoHoo(ゴフー)は、マスコミの報道を検証するウェブサイトです。GoHooは、一般社団法人 日本報道検証機構が運営・管理しています。

ソーシャル

20501
フォロワー
2730
いいね!
249
登録者
登録
RSSフィード

最新ツイート

  • 【小川和久コラム】読売は本当に誤報を訂正できるか http://t.co/aiwvPyd6NG →読売新聞が「誤報などについての訂正文は社会面に集約する」と発表した。方向性としては歓迎できるが、あえて問いたい。本当に誤報などをチェックできるだけの能力がある組織なのか、と。
Copyright © 2013 WANJ.
  • アカウント
  • カート
  • 利用案内
  • 会員規約