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相手を説得しようとしていませんか? 伝えたいことが伝わる「納得感」の4つのステップ
- 2014/12/05
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- Takanori Tabe
「相手に伝えたいことが伝わらない」という経験は誰しもあるはずだ。なかなかこちらの言い分が伝わらなかったり、伝えられなかったりするともどかしい気持ちになってしまう。
その時に、あなたは無理やり相手を説得しようとはしていないだろうか? 人に何かを伝える時には、説得させるよりも相手に納得してもらうことを意識する必要がある。では、説得と納得の大きな違いは何なのかをみていこう。
説得と納得の大きな違い
部下を動かすときに肝心なことは「説得しようとするな」ということだ。たいていの場合、説得は効かない。なぜなら、社内での立場が上位である上司が説得しようとすると、それは説得ではなくて説教になってしまうからである。
「説得する」とは、自分の力で相手を理解させようとする行為。言い換えると、自分の考えや理論を相手にわからせ、無理やり言いくるめようとすることである。そのため、相手は考えを「押しつけられた」「押し切られた」と印象を感じてしまうことになる。つまり、相手を説得するということは、こちらの意見を一方的に伝えることという行為に当たる。
一方で「納得する」とは、相手の話に共感して相手の考えが腑に落ちること。そのため、「納得」は相手に共感を与えるという点で「説得」とは大きな違いがある。
だからこそ、相手にうまく自分の意見を伝えるためにも、相手を説得しようとするのではなく、相手に納得してもらう意識が必要なのである。
相手に「納得感」を与える、4つのステップ
では、相手に「納得感」を与えるためにはどうすればいいのか? それは「事実」「影響」「感情」「尊重」の4つのステップに分けて伝えればよい。
例えば、上司として今月の売上目標を全然達成していない部下を鼓舞したいとすると......。
1.事実
「今月の目標をまだ達成できていないね」
2.影響
「君が目標を達成できれば、周りに良い影響を与えられるし、君ががんばることで後輩たちもがんばろうと思うようになる」
3.感情
「私は君に期待している」
4.尊重
「目標を達成できていないことに関して、君はどう思っているのかを聞かせて欲しい」
ここでのポイントは、頭ごなしに「目標を達成できていないのは君のやる気がないからだ」と感情的に伝えるのではなく、周りにどう見えているのか伝えた上で、行動の理由をしっかり聞くことである。私はあなたのことを考えているんだという姿勢が大切になってくる。
人に自分の伝えたいことが伝わるようになれば、自分も相手も仕事がしやすくなるはず。そのために「納得感」を得られる話し方を身につけてみてはどうだろうか。
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知識のシェアで理解が深まる!? 理解を深める近道は”他人に教えること”
- 2014/10/25
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- Rio
学生時代に1人で勉強するよりも、友達と教え合いながら勉強した時の方が記憶に残っていませんか? また、部下に仕事を教えると、知らなかったことが新しく出てきたりすることはありませんか?実は、このような現象があなたの知識を深めています。
では、人に教えることが自分の知識を深めることに繋がるのでしょうか?
人に教えることで自分の知識も深まるワケ
1つ目の理由として、自分の理解不足な点が浮き彫りになる、ということが挙げられます。私たちは普段、頭の中だけで物事を考えていると、自分の都合の良いように考えることを省いてしまいます。そのため、理解したつもりになっていても、実際には理解していないこともたくさんあります。
一方、誰かに物事を教える時は教える相手に、理解が曖昧な部分や考えがまとまっていない部分を省いたり、ごまかしたりすることが出来ません。人に教えることは自分の理解不足な点を明らかにするために、とても良い方法だと言えるでしょう。
2つ目の理由として、自分の視野が広がる、ということ挙げられるでしょう。私たちは、どうしても主観で物事を判断してしまいがちです。しかし、人に教える時はどうしたら相手に伝わるか、相手はどんなところに疑問を感じるのか、といったことを考えながら話しますよね。その中で、相手から違う考え方を話されたり、思いもよらない質問が飛んでくることもあります。そんな時は、自分と相手の考え方の違いや新しい気付きを得られるという訳です。これにより、自分の中の知識が単なる知識ではなく、裏付けのある知識として厚みを増して、自分の中にストックされてきます。
教え上手は聞き上手!?
一言で教えると言っても、一方的に知識を与えるだけの教え方にならないように注意する必要があります。人に物事を教える時、同時に相手から知識を吸収するつもりで”学ぶ”姿勢でいることが大切です。教える側こそ、聞き手の気持ちを理解していなければなりません。
教える側が一番気にしなければならないことは、「相手に伝わっているか、理解されているか」ということです。相手が理解できていない部分を把握せず、ただ知識を披露していても、聞き手は聞くことに飽きてしまったり、ただ頷いているだけの上辺のコミュニケーションになってしまいます。これでは、相手からの質問がもらえるどころか、話の内容すら理解されないまま終わってしまいます。話している最中も相手に質問して相手の意見を聞いたり、表情や反応を読み取ることを心掛けた方が良いでしょう。
「自分はまだ教えられる程、知識がないから」と、人に教えることを躊躇している人もいるかもしれません。しかし、自分の知識に自信がなく、早く知識を吸収したいと思っている人ほど、人に教えることで自分の理解を深めることが出来るはずです。あくまでも学びの姿勢を忘れずに、知識のシェアを行ってみてはいかがでしょうか?
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【コラム】資産形成に大事なのは自分がどれだけリスクに耐えられる人間か!?
- 2014/10/23
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- カイケイ・ネット
資産運用の世界でいう「リスク」というコトバを正しく理解している人が非常に少ないようです。多くの方はリスクと聞くと「危険」とか、「元本割れ」をイメージされてしまうようです。
リスクとは「危険」とか「元本割れ」ではありません!
これからはリスクを「ぶれ幅」とか、「値動き」と解釈してください。つまり、最高に儲かりうる点から最高に損しうる点までの幅こそがリスクです。
リスクが高いとは、値動きが大きいこと、逆にリスクが低いとは値動きが小さいことをいいます。値動きのある運用をしようと考える場合、何よりも先に、リスクとリターンの正しい理解が必要です。
(この辺りのさらに詳しい解説は5月のコラム「初めての投資信託、その前に知っておきたい2つのこと」でも触れているのでご覧くださいね!)
株、債券、REIT、FXなど…、リスクの違いを判別することの重要性
さて、アベノミクスや、アメリカのNYダウが史上最高値を更新しているとのニュースの影響で、この時期、まず思いつくのは株式投資でしょう。
少し前なら、FXに興味を示す方が多く、もっと前の金融危機の時は債券投資が人気で、その前はREITというように、その時々で注目されるものの違いはありますが、注目が集まるところあなたの資産を投資することが正しいのでしょうか?
それは違うと考えています。その後の値動きに耐えられなくなる大きな要因になりうるからです。
あくまで一般的でおおざっぱなものですが、資産の値動き(リスク)の大きさの順番は債券<REIT<株式<FXであるという事は最低限覚えておくべきです。
さらに債券、REIT、株式に関しては、国内のものと外国のものがあり、為替の影響を受ける分、国内<外国(先進国)<新興国と考えておきましょう。
そして、「自分」がどれだけのリスクに耐えられる人間か、同時に「投資額」がどれだけのリスクに耐えられる金額かを見極めて投資すべき商品を選ぶことが大切です。
リスク許容度という考え方
資産や商品ごとの一般的なリスクの違いを知ってから考えるべきは、「自分」と「投資額」のリスク許容度です。
1つ目の判断基準は、「投資期間」です。年齢や金額を考えて少し置いておいても差し支えなければ、ある程度リスク許容度は高いと判断します。
2つ目は、「資産状況」です。貯蓄が潤沢であれば良いのですが、そうでなければリスクの取り過ぎには要注意。
3つ目は、「知識」です。前段の順番を正しくつけられなかった、リスク・リターンの意味を正しく理解していなかったという方は値動きの大きなものに大金をつぎ込むのは心配です。
4つ目は、「性格」です。投資する方のなかには、例え100円でも値下がりしたら夜も眠れなくなってしまうという方もいるので、自分がどういう性格かも考える必要があります。
以上4つの観点から、「自分自身」と「投資額」がリスクに強いかどうかを判断しましょう。投資をギャンブルと考えるのなら話は別ですが(笑)。そうではなく資産形成として考えるのであれば、大切なのは「リスク許容度」という考え方なのです。
(文/ファイナンシャルプランナー・社会保険労務士川部紀子
<この記事はカイケイ・ネットが提供しています>
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