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人間とボットを「ワンクリック」で判別できるグーグルの新技術

「ゆがんだ文字」を入力させることでボットと人間を判別する「CAPTCHA」は、これを出し抜こうとする技術との競争で難化が進んでいる。技術開発を進めるグーグルは、「ワンクリック」で人間を判別できる新技術を採用すると発表した。

 
 
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TEXT BY ANDY GREENBERG
PHOTO BY GETTY IMAGES
TRANSLATION BY RYO OGATA, HIROKO GOHARA/GALILEO

WIRED NEWS(US)

image from Shutterstock

「ゆがんだ文字」を入力させることでボットと人間を判別する「CAPTCHA(コンピューターと人間を区別する完全に自動化された公開チューリングテスト)」が、このうえなく簡単になった。

グーグルは12月3日(米国時間)、同社のCAPTCHAの多くを、「I’m not a robot」(わたしはロボットではありません)という文の横のチェックボックスをクリックするだけのものにしていくと発表したのだ。クリックする前のマウスの動きから、人間か機械かを判断できるという。

(関連記事)「CAPTCHAを解読できる」最新式人工知能

グーグルの「No CAPTCHA reCAPTCHA」では、ユーザーが知らないうちに残す手掛かりを調べている。たとえばIPアドレスやクッキーは、グーグルがウェブのほかの場所ですでに「知っている」友好的な人間と同じ人物である証拠になる。そして、グーグルCAPTCHAチームのプロダクトマネージャーであるビナイ・シェットによると、カーソルがチェックボックスに近づいた際のマウスのわずかな動きからも、それが自動ロボットかどうかがわかるという(グーグルは、カーネギーメロン大学が2007年に開発したreCAPTCHAを2009年に買収している)。


 
 
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