【衆院選】小沢氏陣営、代表の6日「お国入り」待つ
2014年12月6日6時0分 スポーツ報知
「小沢王国」最大の危機―。岩手4区で16回連続当選を目指す生活の党・小沢一郎氏(72)をかつて支えてきた多くの県会議員が、対立候補の自民党・藤原崇(たかし)氏(31)の応援に回るなど「小沢離れ」が加速している。解散時の所属議員の離党や野党統一戦線不発など小沢氏に逆風が吹く中、お膝元で起きた“地盤沈下”。きょう6日に岩手入りする“剛腕”の地元で今、一体何が起きているのか。(江畑 康二郎)
小沢氏陣営は首を長くして、代表の“お国入り”を待っている。小沢氏に近い県議は「やはり、戻ってきてくれるのはうれしいですよ。地元はずっとラブコールしてましたから。こんなに早いのは驚きましたけど。これで選挙区が活気づく」と笑顔を見せる。
小沢氏が民主党を離党した2年前は「総理」を期待していた地元に「がっかりムード」が漂っていたという。
「離婚騒動もあって当時は女性票も減ったと思いますが、今は皆さんが自分の生活を守ることを一番に考えていて、小沢さんの強いリーダーシップにかける期待が再び上がってきた」と同県議。
また、小沢氏と小学校時代からの同級生で事務局で約25年支援しているという職員の男性(71)は「小沢さんの弱点? 72歳という高齢くらいかな。負けるなんて考えたこともない」と余裕を見せたが、記者に比例重複立候補であることを知らされると「そうでもしないと票が積み上がらない…」と表情をゆがませた。
JR水沢駅前商店街の並びにある選対本部では、十数人の高齢の支援者たちがチラシの整理をするなど、夜間まで慌ただしく行き来していた。
◆岩手4区(花巻市、北上市、奥州市、和賀郡、胆沢郡)
藤原 崇 31自民前〈1〉
高橋 綱記 67共産新
小沢 一郎 72生活前〈15〉
※丸数字は当選回数