2014衆院選:安倍首相、海江田代表来道 3区で“ニアミス” /北海道

毎日新聞 2014年12月06日 地方版

 安倍晋三首相(自民党総裁)と民主党の海江田万里代表が5日、来道し、接戦を繰り広げている選挙区を回って応援演説した。両党の前職同士がしのぎを削る道3区(札幌市白石・豊平・清田区)では、約2時間差で演説に立つ“ニアミス”となった。

 海江田代表は午後1時ごろ、白石区のスーパー前で街頭演説。報道各社の序盤情勢調査で全国的に自民優勢が伝えられるなか、「選挙戦はまだまだこれから」と支援を求め、急速な円安を容認し、大企業を優遇する安倍政権の政策は「全ての生活者を脅かす」と批判。2030年代までに原発ゼロを目指すことや再生可能エネルギーによる地域産業の活性化などを訴えた。

 一方、安倍首相は午後3時ごろ、豊平区にある自民前職の選挙事務所脇で演説。有効求人倍率の上昇などアベノミクスの成果を強調し、消費増税は社会保障制度の継続に必要と訴えた。円安によって来道する外国人観光客が増えているとして「北海道こそ、もっとも可能性がある地域。地方創生を一緒にやっていこう」と呼びかけた。【三股智子】

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