原発再稼働:高浜と大飯 住民らが差し止め仮処分申請

毎日新聞 2014年12月05日 20時18分(最終更新 12月05日 21時30分)

高浜原発3、4号機と大飯原発3、4号機の運転差し止めを求め、地裁に提出した仮処分申立書について説明する河合弘之弁護士(右から2人目)や申立人ら=福井市宝永4の福井弁護士会会議室で2014年12月5日午後2時4分、竹内望撮影
高浜原発3、4号機と大飯原発3、4号機の運転差し止めを求め、地裁に提出した仮処分申立書について説明する河合弘之弁護士(右から2人目)や申立人ら=福井市宝永4の福井弁護士会会議室で2014年12月5日午後2時4分、竹内望撮影

 福井県や関西の住民ら9人が5日、関西電力高浜原発3、4号機(福井県)、大飯原発3、4号機(同)の再稼働差し止めを求め、福井地裁に仮処分を申し立てた。4基は原子力規制委員会による安全審査を受けている。

 申し立ては、九州電力川内原発1、2号機(鹿児島県)が安全審査に合格して再稼働見込みであることと、同様の仮処分申請が先月大津地裁で却下されたことを踏まえたもの。原発で想定される最大の揺れ「基準地震動」を求める手法に欠陥があり、大飯3、4号機の運転差し止めを命じた福井地裁判決(今年5月)が指摘した冷却機能や放射性物質の封じ込めでの欠陥は、高浜原発も同じだと主張している。関電広報室は「内容を承知しないので回答は差し控えたい」とコメントした。【竹内望】

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